川上憲伸さんと同じ背番号１１をつけて力投した帝京大可児・川上洸晶投手

◇16日　高校野球秋季岐阜県大会2回戦　関商工3―2帝京大可児（大野レインボースタジアム） 　帝京大可児が2回戦で関商工に2―3で逆転負け。中日でエースとして活躍した川上憲伸さんのおいにあたる帝京大可児・川上洸晶（こうせい）投手（2年）は9回に登板して1イニングを無失点だった。 　「憲ちゃん」と慕う叔父の現役時代と同じ背番号11を輝かせた。帝京大可児の川上が、1点ビハインドの9回に登板して1イニングを無失点。打たせて取るテンポの良い投球で、県大会初登板した1回戦から2戦連続無失点とした。だが、センバツ出場を目指したチームは1点差に泣いて2回戦敗退。今後は最後の夏に向けて鍛錬を積む。 　「冬にしっかり追い込んでいきたい。何よりもけがをしないで、エースの座も目指したい」。新チームでは背番号1の富田櫂成投手（2年）とともに、投手の2本柱として田口聖記監督から期待される。背番号11も田口監督の計らいで渡されて気に入ってはいるが、ひと冬を越えての希望は1番だ。 　父・光洋さんの弟が憲伸さんという間柄。チーム事情もあって小学校時代は内野手、中学では捕手だった。高校から念願だった投手に転向し、今では最速134キロの直球と3種の変化球を操る。川上は「『憲伸のおい』と言われてプレッシャーにはなる」としつつ、「人にはないものなので、うれしい」と笑う。 　田口監督と憲伸さんに交流があり、月一度ほどグラウンドへ指導に訪れる。「その時は指導者と選手の関係で厳しい」。叔父からの助言も受けながら、投手としてさらに成長していく。 ▼川上洸晶（かわかみ・こうせい）　2007年4月12日生まれ、岐阜県各務原市出身の17歳。172センチ、74キロ。右投げ右打ち。父・光洋さんの弟が元中日投手の川上憲伸さん。小学2年に地元の緑陽野球スポーツ少年団で野球を始め、主に内野手。中学時代は愛知江南ボーイズで捕手。あこがれのプロ野球選手は中日の高橋宏斗投手。