IOC、ロシア・ベラルーシの選手25人のパリ五輪出場を承認 中立の立場で
国際オリンピック委員会(IOC)は15日、7月に始まるパリ五輪への出場を認めるロシアとベラルーシの選手の第1陣を発表した。第1陣として出場許可が下りたのはロシアとベラルーシの選手計25人。IOCによると、これらの選手以外は審査に不合格だったという。 第1陣として出場許可が下りたのはロシアとベラルーシの選手計25人。このうちロシアからの14人は24の出場枠を得た。またベラルーシからは11人で、17の出場枠を得た。 IOCによると一部の競技で両国に割り当てられた枠が埋まったものの、審査の結果、参加基準を満たす選手がいなかった競技もあったという。 2022年のウクライナ侵攻を受けてIOCは当初、ロシア及びその同盟国であるベラルーシの選手について国際大会への出場禁止を勧告したが、その後中立な個人選手としてパリ大会への参加を容認する姿勢に転じた。 選手は、出場基準を満たしているかを確認するため、IOCが任命した3人の委員からなる審査委員会による審査を受けなければならない。 審査基準には、ウクライナ戦争を積極的に支持していないことや、いかなる軍や治安機関とも契約を結んでいないことなどが含まれる。IOCは、パリ大会ではロシアから約36人、ベラルーシから約22人が中立選手として出場することを見込んでいるという。両国に割り当てられた出場枠はそれぞれ54と28だが、これらの枠がすべて埋まる可能性は低い。 IOC内では、ロシアがこの決定を不服としてスポーツ仲裁裁判所に提訴するとの見方が広がっている。