海野ゆかり、豪快にまくって2節連続V「最後まで届いて良かった」【三国ボート・三国プリンセスカップ】
◇12日 「ヴィーナスシリーズ第6戦 三国プリンセスカップ(中日スポーツ後援)」最終日(福井県・三国ボート) 優勝戦が12日、12Rで争われ、4号艇の海野ゆかり(50)=広島=が4カドから豪快にまくって先月の大村ヴィーナスシリーズに続く2節連続Vを飾った。2着は2コースから差し伸びた平山智加が5コースからまくり差した安井瑞紀の猛追を抑えた。人気の刑部亜里紗はインからコンマ10のSを踏み込んだものの、4着に敗れた。 ◇ 自身初の優勝戦1号艇を手にしてデビュー初Vを狙った若き刑部の野望を打ち砕いたのはベテラン海野のカドまくり一撃だった。 内から刑部、平山、海野、安井と4艇のスリットはほぼ横一線。しかし3コースの長嶋が、ややへこんだスタート隊形になったことで4カドの海野は迷わず握って出た。内の3艇を次々とのみ込んで1マークを先に回った時にはすでに独走態勢に入っていた。 海野は「万記(長嶋)が伸びで劣勢だったので握っていったけど、最後まで届いて良かった。まくって優勝できて気持ちいい」と快勝劇に笑顔。準優では長嶋の気迫差しに屈して2着に敗れたが「準優で伸びが上向いているのが分かって何もしなかったし、枠順も入れ替わったのがかえって良かったのかも」と満足げに振り返った。 前節の大村に続く2節連続で三国でも11年ぶりのVを飾ってリズムは最高潮。「夏場はエンジンが出ることが多いので、さらに頑張りたい」と3年ぶりとなる暮れのクイーンズクライマックス出場へモチベーションは高い。
中日スポーツ