『ポケモン』サトシ『サザエさん』タラちゃん…2023年は“世代交代”の年?衝撃のバトンタッチを振り返る
VTuber界の大御所も卒業
まずアニメ界隈では、2014年から始まった『妖怪ウォッチ』(テレビ東京系)シリーズが最終回を迎えた。事実上の最終作となった『妖怪ウォッチ♪』は、第1作の主人公・天野景太(ケータ)がふたたび初代妖怪ウォッチと妖怪ウォッチ零式を使用。OP主題歌には「ゲラゲラポーのうた」の新バージョン「ゲラゲラポーの唄」が起用されるなど、原点回帰を感じさせる内容だった。 懐かしさも相まって好評を博していたが、同番組も2023年3月末をもって終了へ。同時に9年3カ月続いた『妖怪ウォッチ』シリーズが幕を下ろす形となった。 なお、原作を手掛けた「レベルファイブ」の代表取締役・日野晃博氏は2月24日、自身のX(旧Twitter)上で「テレビの妖怪ウォッチはいったんお休みしますが、妖怪ウォッチの流れをくむ、次なるすげえのを考えているので、妖怪好きな人はちょっと待ってて!」と続編を示唆している。 さらに国民的アニメ『サザエさん』(フジテレビ系)では、声優陣の交代劇が相次いだ。今年2月には、放送開始当初からフグ田タラオ役を演じてきた貴家堂子さんの訃報があり、2代目として『とっとこハム太郎』のこうしくん役などで知られる愛河里花子が抜てきされた。 また10月には、花沢花子役を半世紀以上にわたって演じた山本圭子の降板が決定。11月12日に放送された回から、『ケロロ軍曹』のケロロや『あたしンち』の母役などを代表作に持つ渡辺久美子にバトンが渡されたが、その違和感のなさに多くの視聴者が驚いている。 そしてゲーム界隈でも、ある意味世代交代と言えるニュースが話題となっていた。それは、3月28日に実施されたニンテンドー3DSシリーズおよびWii U版「ニンテンドーeショップ」のサービス終了だ。 同サービスは任天堂のハードを対象にしたオンラインストアで、主にダウンロード版や配信コンテンツが展開されている。なかでもニンテンドー3DSシリーズとWii U版は、過去の人気作を購入して遊べるバーチャルコンソールが人気を博していた。 しかし両ハードでのサービスが終了したことで、新たな購入は不可能に。現行のNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)版では代わりの有料オンラインサービスが展開されているが、カバーされていないタイトルも多いため、往年のゲーマーからは「これが世代交代ってことか……」などと残念がる声が続出しているようだ。 他方で、YouTubeをメインに活躍するバーチャル存在こと“VTuber”の界隈でも、大きな注目を集める出来事があった。VTuberブームの黎明期から活躍していた「バーチャルYouTuber四天王」の一角、ミライアカリが3月いっぱいで引退したのだ。その理由は、運営との価値観のズレによるものだという。 ちなみにミライアカリが引退してから数カ月後の11月21日、“元・四天王”を謳うアーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノという新人VTuberが彗星のごとく出現。設定はもちろんのこと、デビュー日がミライアカリの誕生日と一致している点からファンをザワつかせているが、はたして……。 アニメからゲーム、VTuberまで、まさしく激動の1年だった2023年。時代の移り変わりに想いを馳せつつ、これから始まる“新時代”に期待していこう。
ENTAME next編集部