「不仲って本当ですか!」成田空港で集中砲火…それでもミイはなぜ「ピンク・レディーのアメリカ進出」を後悔していないのか
業界を“敵”に回した2人
そんな2人を待っていたのは、バッシングの嵐である。実は、急な全米進出のため、日本でびっしりと詰まっていたスケジュールはほとんどがキャンセルされていた。業界を“敵”に回した彼女たちに、芸能マスコミは冷たかった。 「4月、成田空港に降りると、いきなり、『解散するんですか!』『不仲って本当ですか!』と集中砲火を浴びたのです。呆気に取られました」 あれだけヒットしていた曲も“日本不在”が響いたのか、売り上げは落ち続ける。結局、その年の9月、ピンク・レディーは解散を発表した。デビューから5年にも満たない早さであった。 37年前の決断を振り返ってミイは、「絶頂時から、私もケイも、『ピンク・レディーはブームが生み出したモンスター。落ち着いたら本当にやりたかった音楽をやろう』と思っていました。だから、アメリカ進出を後悔しているわけではありません」と言う。 解散後、ピンク・レディーは、昭和、平成と時代をまたいで再結成を繰り返すこと数回。今も名曲をファンに届け続けている。 デイリー新潮編集部
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