T.Proのライダーとファミリーライダー

　ティー・プロ・イノベーションは2月23日（ふみの日）に、『T.Proファン☆フェスタ2024』と『T.Pro.Innovation2024レース体制発表会』を日本郵便株式会社川崎港郵便局で開催した。イベント後には、今年で7年目の参戦となる全日本ロードレース選手権への意気込みを語った。 【写真】メカニック体験をする高橋巧／T.Proファン☆フェスタ2024 　午前から行われたT.Proファン☆フェスタでは、電動バイクの試乗体験、ブレーキディスクの取り外しおよびバイクへのタイヤ装着を行うメカニック体験を対決形式で行い、野外では遅くゴールをするというバトルなどが行われた。 　T.Proファミリーライダーである高橋巧、小山知良、岡崎静夏、若松怜、高橋裕紀、岩田悟、國峰啄磨、國川浩道、大和颯、水野涼が一堂に会してファンと触れ合ったほか、午後のサイン会ではライダーだけでなく手島雄介代表にサインをもらっていたファンもいた。また、会場にはバイク展示やフォトエリアもあり、日本郵便 HondaDreamTPの切手も販売されていた。 　15時からは、全日本ロードレース選手権の体制発表がチーム初の有観客で催された。2024年も手島監督が率いて参戦するが、チーム名が分かれる。日本郵便HondaDreamのライダーラインアップはST1000からJSB1000クラスに移る高橋巧、ST600クラスに小山知良、J-GP3クラスに岡崎静夏が参戦。日本郵便docomo businessはST600クラスに大和颯、J-GP3クラスに若松怜が起用されることが明かされた。 　チームとして初めてのJSB1000参戦となり、2019年以来の国内最高峰クラスに戻ってきた高橋巧は「チームとしても初の最高クラス、僕としても5年ぶりのJSB1000クラスに戻れることになったので、まずは数年、他メーカーさんの独壇場だったのを阻止したいと思っていますし、実際にチャンピオンを獲ったことのあるクラスなので、面白いシーズンに、面白いレースをお見せできるように頑張りたいと思うので、ぜひ今年も応援をよろしくお願いします」とコメントした。 　体制発表の後半には「期待していただいているなかで、去年は思ったような結果が残せなかったので、今年はその期待を裏切らないように全力で一戦一戦を大事に優勝だけを目指して頑張りたいと思います」とも意気込んだ。 　手島監督は「はじめに平素よりご支援いただいております日本郵便株式会社、Honda Dream（株式会社ホンダモーターサイクルジャパン）、NTTコミュニケーションズ株式会社の皆様を始め、多くの支援者の皆様に御礼申し上げます。また今年もこの日を迎えられたことを心から感謝いたします」と語った。 「2024年は当チームとして7年目のシーズンを迎える中で、今シーズンは『集（つどう）』をひとつのチームスローガンにレースへ参戦致します。これまで、レースの結果が後押しになるプロジェクトを常に意識し、活動を行って参りました。その中で、昨年コロナの規制緩和と共に日本郵便社員の皆様をはじめ多くの応援者がサーキットへ足を運んでくださいました。また、同じようにレース以外の活動でも多くの方々と直接お会いさせていただき、改めて“その時”を共有することの喜びを多く感じました」 「今年の年明けには能登半島地震が発生し、家族で集まる中被災された方々の状況をメディアを通じて見る中で、人と人が集まり何かを共有できることの尊さを実感致しました。振り返るとT.PROは、多くの方々との出会いで生まれるエネルギーに助けられ今日があります。だからこそ、出会いの数ほどできることがあるとも確信しています。昨年末引退を発表した高橋裕紀選手との時間もまさにその一つです。今年からいよいよ次の10年に向かい、少しずつ業界外に歩みを進めていきます。モータースポーツがより社会で役立てるような活動を行っていく所存です。今シーズンもライダー、チームスタッフ、多くのご支援いただく皆様、そしてモータースポーツファンの皆様と共に“One Team”でいくつもの新たな挑戦をし、社会に笑顔を作っていく喜びを共有できるよう邁進して参ります。今年も日本郵便HondaDream並びに日本郵便docomo businessをよろしくお願い致します」 　さらに、バイク乗りでもある日本郵便の市倉昇副社長も駆けつけて激励の言葉をおくった。チームとしては、レース以外のサーキットイベントや講話、技術講習、ワンポス、親子バイク教室といった活動も継続していくという。 　また、高橋裕紀は昨年末に現役引退を発表しており、体制発表の最後には手島監督から花束が贈呈された。今年は最高峰のJSB1000にも参戦することとなった日本郵便 HondaDream。まずは開幕戦鈴鹿2&4での高橋巧、そして第2戦もてぎからのST600とJ-GP3ライダーの走りも楽しみだ。 [オートスポーツweb 2024年02月24日]