旭丘が苦しみながらも横浜清陵とのPK戦を制し2回戦進出
6月29日、第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選1次予選の1回戦旭丘と横浜清陵の一戦が行われた。試合は1-1のまま延長戦でも決着がつかずPK戦に突入すると最後は4-1で旭丘が横浜清陵を破り2回戦進出を決めた。 【フォトギャラリー】旭丘 vs 横浜清陵 立ち上がりから鋭くプレスをかけ前へと展開を図る横浜清陵。17分、右サイドからのFKを逆サイドでDF5増田椋太が折り返したボールをゴール前でFW15上平川來弥がヘディングで合わせるが、これはクロスバーを超えてしまう。これに対し旭丘も23分、右サイドを個人技で崩したDF2工藤瑠輝海の折り返しをFW9竹澤蓮が走り込んで合わせるが枠を捉えることができない。 すると32分、中盤からDFの背後に送られたボールにMF18山西悠人が反応、GKとの1対1を冷静に読み切ってゴールに流し込み、横浜清陵が先制、前半を1点リードで折り返す。 「0-0の気持ちでもう1回やろう。我々は挑戦者なのだからひたむきにプレーしよう」と柊(ひいらぎ)秀一郎監督に送り出された横浜清陵は38、44分と決定機を迎えるも、いずれもGKの正面を突いてしまい追加点を奪えず。 すると49分、旭丘は途中出場のMF10飯田希空の左サイドからクロスをゴール前に走り込んだ竹澤が合わせ試合を振り出しに戻す。竹澤は57分にも右サイドからFKのクリアボールがルーズになったところに飛び込むが勝ち越しゴールとはならず。 その後はタフなコンディションの影響から互いに足を攣る選手が続出、10分ハーフの延長戦でも決着はつかずPK戦に突入。 旭丘先攻で始まったPK戦は、スタートから2本連続で失敗した横浜清陵に対し、全員が決めた旭丘が4-1で制し、2回戦進出を決めた。 試合後、旭丘・植野亨監督は「初戦は難しいですね。パワーのあるチームのセットプレーやロングボールに対しての課題が明らかになった試合でした。次(2回戦)の試合に向けて修正していきたい」と気を引き締めた。 惜しくも一歩及ばなかった横浜清陵。同点位追いつかれた後も柊(ひいらぎ)監督が「相手がどうであろうと自分たちのプレーを続けよう」と選手たちを鼓舞。選手たちも最後までその言葉に応えるようにゴールに向かってボールを運ぶ姿が印象的だった。 (文・写真=西山和広)