<プロ野球>進化するホークス リリーフ陣
■サファテの意外な記録 さらに、表3には今季のサファテの対戦カード別成績をまとめた。ここで特筆すべきは、サファテの今季の自責点だ。中日と楽天以外のカードで自責点が付いておらず、防御率も0.00。同リーグ対決で言うと、自責点を許した楽天戦は、1点を失ったものの勝敗に関係のなかった試合と、5失点を許して黒星を喫した計2試合だけ。その他では1点も失っていないのだから、スゴイの一言。また、分かっていても打てないのがサファテのストレート。ファルケンボーグとは違って投げ下ろす角度は少ないものの、キレと伸びを併せ持つそのボールで奪三振の山を築いている。馬原が打ち立てた球団セーブ記録の更新も時間の問題ではないだろうか。 ■ファルケンボーグとサファテ ファルケンボーグとサファテ。入れ替わるように入団した両リリーフ投手。ともに残した成績は甲乙つけがたいところがある。ただ、サファテにはファルケンボーグがケガのため出来なかった連投が可能。その馬力で彼の抜けた穴を補って余りある活躍をし、チームの躍進を陰で支えていることは既に実証済み。一見、華々しい猛打に目が行きがちな今季のホークスのチーム状況にあって、サファテのカード別自責点0の記録はどこまで続くのか、今後もひっそりと気にしていきたい。 (株)日刊編集センター