韓国人客のマナーに悩む対馬神社禰宜「大半が日本文化を軽蔑」「精神も肉体も疲れ果てた」
「われわれは目先のことだけにとらわれ、未来の日本人をないがしろにしているのではないか。われわれがもう存在しない時代のことはどうでもいいと考えるならば、日本のために戦ったご英霊は哀しまれる。いま日本の未来のために、行動を起こさなければならないと思う」
──神社での韓国人旅行客の迷惑行為は今月、日本や韓国で相次いで報じられた
「関心を寄せてもらう入口ができたという点ではよかったと思う。ただ、報道は時に歪曲(わいきょく)し、日本という国の一員でありながらも、自らそれを攻撃する。まるで自己免疫疾患(体を細菌などから守る免疫機構が矛先を変えて自分に向かう病気)にかかっているかのようだ」
■国境最前線の島を体感して
──対馬で起きた韓国人旅行者のマナー違反に対する立ち入り禁止措置について、一部のマスコミは東京で受け止め方を尋ねた
「愚問、愚行であると強く感じるし、憤りしかない」
──報じられたことで、神社に寄せられた反応はどうだったか
「応援のお言葉が大半だった。それこそご批判は一部だった」
──対馬に日本人旅行者が訪れる意義について
「新型コロナウイルス禍を経験し耐え抜いているから、韓国人インバウンドに頼っているのは一部の方々であるようにも感じる。ただ、韓国人観光で飲食店やホテルは確かに助かっているというのも事実だ」
「日本人が無関心をやめ、100年後、1000年後の日本を想い描き、対馬という国境離島に目を向けてもらえれば、観光公害対策や国防にもつながる。ぜひ多くの日本人の皆さまに足を運んで頂き、現地で、国境の最前線、神々の島を体感してほしいと思う」(聞き手 奥原慎平)