友人の彼氏が信託銀行に勤めていて「高年収」といっていました。普通の銀行勤めと何が違うのですか?
信託銀行に勤める友人の彼氏が高年収だと聞くと「信託銀行と普通の銀行では何が違うの?」と疑問に思うことがあるかもしれません。両者には業務内容や年収に違いがあるのか気になるでしょう。 そこで今回は、信託銀行と普通の銀行の違いについて調べてみました。信託銀行の平均年収や業務による年収の違いについてもご紹介しますので、参考にしてください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
信託銀行と普通の銀行の違いとは?
普通の銀行では預金・貸し付け・為替といった銀行業務を行っていますが、信託銀行ではこれに加えて以下の2つの業務も行っています。 ・信託業務 ・併営業務 信託業務とは、個人や企業などが持つ財産を受託者に移転させて管理・運用することです。金銭だけでなく、有価証券・金銭債権・不動産など、財産的価値のあるものは何でも信託できるようです。 併営業務は、売買仲介や鑑定などの不動産関連業務、株主名簿管理などの証券代行業務、遺言執行や遺産整理などの相続関連業務といった、信託兼営金融機関にのみ認められている業務です。 このように、信託銀行は普通の銀行と比べて業務領域が幅広いことが分かります。顧客のニーズに合わせてサービスや商品を提案するため、多様な資産全般に対する専門性の高さが求められます。
信託銀行の平均年収
年収が高いといわれている大手信託銀行の有価証券報告書から平均年収を調べてみたところ、以下の通りです。 ・三菱UFJ信託銀行:892万4000円 ・三井住友信託銀行:728万1000円 国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は460万円、正社員の給与は530万円です。業務内容や年収は各信託銀行によって異なりますが、全体の平均年収と比較すると信託銀行の年収は高水準であるといえるでしょう。
銀行では業務によっても年収は違う
銀行にはさまざまな業務があり、年収にも違いが出ます。厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、銀行等窓口事務は「銀行、信用金庫、信用組合等の金融機関の窓口で口座への入出金や送金、両替などの業務や、顧客への相談業務などを行う」とされています。 また「顧客の資産形成や相続等の相談にのり、顧客のニーズに合った国債、保険、投資信託等の金融商品等を提案、販売する業務を行う」こともあるようです。 銀行・信用金庫渉外担当は「銀行・信用金庫の本・支店の担当地域内の法人、個人事業主、個人顧客を訪問し、きめ細かな金融サービスを提供する」とされています。 業務の多様化・複雑化によって「簿記」「銀行業務検定」「保険募集人」「証券外務員」「社会保険労務士」「宅地建物取引士」「ファイナンシャルプランニング技能士」「中小企業診断士」などさまざまな資格取得の重要性が高まっているようです。 平均年収については、銀行等窓口事務の平均年収は484万6000円です。銀行・信用金庫渉外担当の平均年収は636万6000円です。