狙うのは一人暮らし高齢女性…“闇バイト”採用担当が語る巧妙手口 報酬1回10万円も
千葉県市川市の強盗致傷事件で公開手配されていた21歳の男が、28日に逮捕されました。番組では首都圏で相次ぐ一連の強盗事件で、実行役が犯罪に手を染めるきっかけになった“闇バイト”のリクルーターに接触をしました。実行役を募集する巧妙な手口が見えてきました。 【画像】東南アジア在住の“闇バイト”リクルーター 月の稼ぎは400万から500万円
■“闇バイト”採用担当が語る巧妙手口
実際、今はどんな投稿が多いのでしょうか。 ジャーナリスト 石原行雄氏 「例えば鉄板のワードとしてですね、高額日払いみたいなものがあるんですけど。『高額の案件多数』『ホワイト案件から幅広くご紹介できます』。これ非常に怪しいですね」 「高額」「即日即金」「ホワイト案件」。SNS上にあふれる闇バイトと思われる募集の数々。ジャーナリストの石原行雄氏がダイレクトメッセージを送ってみると、すぐに秘匿性の高いメッセージアプリへ誘導されました。 DM 「シグナルというアプリ入れてご連絡お願いできますか?」 内容を詳しく聞くため電話での説明を求めると、個人情報を送ってからでないと、直接話すことはできないと電話を拒まれました。 石原氏 「履歴書を受け取って、身分証明書を入手してからじゃないと、通話をしないというケースが増えているんですね。よりガードが固くなっている」 別の闇バイト募集のアカウントに接触してみました。 石原氏 「送ってすぐ4秒で返事きてますね。開いてみると、いきなりテレグラムへ誘導された」 さらに、秘匿性の高いアプリにきたメッセージを開いた途端、着信がありました。 石原氏 「もしもし」 “闇バイト”リクルーター 「もしもし、お疲れ様です」 清水と名乗る男は、こちらの年齢や住んでいる場所を確認し…。 “闇バイト”リクルーター 「スーツあります?」 石原氏 「スーツ持ってます」 “闇バイト”リクルーター 「ビジネスシューズも、ビジネスバックあります?」 石原氏 「はい」 “闇バイト”リクルーター 「仕事内容、NGないですよね?」 石原氏 「どんな感じのお仕事がありそうでしょうか?」 “闇バイト”リクルーター 「基本的には受け出しっていうやつ。一応うちらやっているのが、市役所かたって、電話をかけて『後期高齢者の方のお戻し金がございますよ』というお話をする」 医療費や税金の還付金が受け取れるなどと言って、キャッシュカードをだまし取る特殊詐欺の「受け子」と「出し子」。犯罪行為を提案してきました。手口についても…。 “闇バイト”リクルーター 「Bluetoothのイヤホンを片耳ずっと通話状態にしていてもらうので。プレイヤーと呼ばれる人(指示役)から指示してもらうので、それを(指示役の話を)そのまま続けて言ってもらうだけ。基本的に一人暮らしのババアしか狙わない。そこは安心してください」 狙うのは一人暮らしの高齢女性で、指示役と通話状態のまま、指示された通りにすればよいだけだと説明します。