2代目ベントレー コンチネンタルGTは、走るシーンを選ばないGTぶりを発揮【10年ひと昔の新車】
フラット感を高めながら濁りのないフィールも併せ持つ
走りのポイントを集約すれば、従来型に対してライドコンフォートの劇的な向上を見ながら、一方で従来型スーパースポーツのアジリティやインフォメーションを取り込んだフィーリングもあわせ持つということになるだろう。 乗り心地に関していえば、従来型の鷹揚なピッチ感は一段締まったものになり、路面状況にややナーバスな一面が見られたその癖は綺麗に消されている。総じてフラット感が大きく高まった上、路面や速度を問わずしっとりと入力をいなす、ある種の湿っぽさがライド感に加わったといえるだろう。 同時に向上した静粛性に関しては、ウェザーストリップやインシュレーター、メルシート類、ガラス類の変更といったポイントが効いているのだろう。刷新された内装を含め、そのラグジュアリー性も大きな進化を遂げた。 速度を上げれば際立ってくるのが、大きなマスを感じさせない回頭性の高さと、豊富になった車両側からの情報だ。駆動配分もさることながら、サスペンションの追従性が大幅に向上したことは接地感の高さからも見てとれる。ドライバーの操作との一体感向上はあらかたで、タイトなワインディングでは車体がひと回り小さくなったかのような印象を与えながらも、200km/h超での高速直進性や旋回性にはなんら濁りを感じさせない。 他車を圧するプレステージ性と、走るシーンを選ばないGTぶりとを高い次元で両立した新型コンチネンタルGT、その日本上陸は2011年の春先が予定されている。(文:渡辺敏史)
ベントレー コンチネンタルGT 主要諸元
●全長×全幅×全高:4806×1944×1404mm ●ホイールベース:2746mm ●車両重量:2320kg ●エンジン:W12DOHCツインターボ ●排気量:5998cc ●最高出力:423kW(575ps)/6000rpm ●最大トルク:700Nm/1700rpm ●トランスミッション:6速AT ●駆動方式:4WD ●最高速度:318km/h ●0→100km/h加速:4.6秒 ※EU準拠
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