一頭だけ次元の違う脚　ビザンチンドリーム

直線で一頭だけ次元の違う脚を見せたビザンチンドリーム

12/2 (土) 阪神5R 2歳新馬 芝2000m ビザンチンドリーム　牡　馬体重：458kg ★★★★★★★　7点 騎手：B.ムルザバエフ　　厩舎：(栗東)坂口智康 生産：ノーザンファーム 馬主：吉田和美 氏 父：エピファネイア 母：ジャポニカーラ（ジャングルポケット） 　出遅れもあって序盤は後方からジックリと運ぶ形で、道中は行きたがるなど若さを見せていたが、鞍上が宥めての追走。勝負どころからは馬群の外を回って差を詰めて、4コーナーでは大外のポジション。前半1000mが62秒0のスローペースで、逃げた馬と2番手の馬が2・3着に残る流れの中で、一頭だけ次元の違う脚を使って上位に並びかけ、坂を上がってからもグイグイ伸びての3馬身差完勝。最後は流す余裕も見せて、時計以上の能力を示した。 ・馬体診断 　均整の取れた450キロ台の馬体で、まだ子供っぽさが抜けてはいないものの、それでいてこれだけの瞬発力を繰り出せるのだから、相当な器。父の産駒らしく気性面での成長も不可欠だが、今回より短い距離はもちろんのこと、長い距離にも十分対応できそうな馬体だ。 ・血統診断 　父は菊花賞・ジャパンCを制したエピファネイア。母は新馬勝ちなど現役時代に芝1600～2600mで3勝。近親に朝日杯FS勝ちのフサイチリシャールを持つように早い時期から活躍できるタイプだが、母も長い距離での勝ち鞍があるように、しっかりと折り合えるようになれば大きなところを狙えそうだ。 【将来性まとめ】→ 直線で見せた回転のいいフットワークから、コースを問わずに力を発揮できそうなタイプだろう。若さを覗かせながらも、勝負どころから手応え良く進出できたあたり、今回は直線一気の戦法などにも改善の余地がある。ペースを考えれば時計も優秀な部類で、そう遠くはなく重賞に手が届きそうだ。