視界が突然真っ白に!?冬の運転は「ホワイトアウト」に要注意…発生しやすい3つの場所と遭遇時に“してはいけないこと”
遭遇したら急ブレーキはNG!
ではどうすればよいのかというと、ホワイトアウトが発生したら、「ハザードランプやヘッドライトを点けて速度を落とす」ことが鉄則だ。 車の存在を知らせつつ、周囲の車への影響を考えた上で速度を落としていこう。 最終的には、直ちに停止できるくらいの速度(徐行)が望ましいという。急ブレーキは、後続車が気づかずに追突してしまう可能性があるためNGだ。 また、近場に駐車場などがある場合は、移動して天候の回復を待つことを勧めている。 ホワイトアウトの状態では、車両が真っすぐに走っているのかさえも分からなくなり、無理をして進むと路肩などに落下することも考えられる。急ぎの用があったとしても、無理な運転をせずに、安全第一を心掛けたい。
“空気循環”が待機時のポイント
ホワイトアウトの影響は事故だけではない。視界が見えなくなったり、渋滞に巻き込まれたりすると、車内でエンジンを付けたまま待機することもあるはず。 その際、車内の空気が循環できないと「一酸化炭素中毒」が発生する危険性もあるという。 そのため、待機するなら“車内の空気循環”を意識することがポイント。ワイパー付近にある、メッシュ状の「外気の導入口」が、雪などでふさがっていないか注意が必要だ。 また、車両後部にある「排気口(マフラー)」も気にかけてほしい。マフラーがふさがると、車内に排ガスが逆流し危険だ。定期的に除雪するのが望ましいが、もし、降り続く雪などでふさがってしまった場合は、エンジンをつけないようにしよう。 このほか、身動きがとれなくなることも考え、連絡手段を持っておくのはもちろんのこと、除雪用のスコップなどを備えておくと安心だ。 中には、「フォグランプ(悪天候時に視界を安全に確保するための補助灯)」など、非常時に自分の車両の存在を知らせる手段を搭載する車もあるという。 「ホワイトアウトを回避したいなら、外出を控えるのが第一です。悪天候が予想されたときは、移動の日時やルートを変えることを心がけてください」 ホワイトアウトに遭遇したら、ドライバーは車を減速して過ぎ去るのを待つしかないようだ。天気予報などをチェックし、荒天の予想なら運転を避けるなど、事前確認を大切にすることが、安全への第一歩かもしれない。
プライムオンライン特集班