「ねぇ、好きな人いる?」安易な恋バナに苦しむ人も…「デミロマンティック」とは?
ノンフィクションライターの石戸諭氏はデミロマンティックについて「考えてみると、一人ひとり恋愛の感覚やどういう人を好きになるのかはバラバラであり、バリエーションがある。さまざまなところで『多数派とは違う』という人がいるため、今後はいろいろな言葉や概念が広がっていくだろう。これは悪い傾向ではないと思う」と述べた。 その上でいわゆる「恋バナ」について「そこまで無邪気にするものではない」と指摘した。 「例えば、僕らの若い時は男子同士が集まったとき、軽い気持ちで『誰が好きなの?』などと聞くことがよくあった。多数派は女性を恋愛対象にしているので、こういう話が始まると無意識のうちに女性をイメージして会話していた。しかし、“よくある話”でも、あとでゲイの当事者から『自分に嘘をつかなくてはならないから恋愛話が苦しかった』という話を聞いた。それを知った時に、少し配慮できるようになる。これは『恋バナはしちゃいけない。タブーにしよう』という話ではなく『恋バナは無邪気にやるような話ではない』ということ。親しい友人同士で無邪気に話していい局面とそうでない局面があることがわかる。そんなふうに考え方が変わっていくことが大事だ」 『ABEMAヒルズ』の柴田阿弥キャスターもこれに同意し、「友達であれば理解を求めることもできるが職場での恋愛の話はタチが悪くセクハラになりかねないと思う。私も『なんで結婚願望ないの?』などと言われたことがあった。その際は周囲が『それはハラスメントではないか』と指摘して距離をとってくれたが、そもそも職場の人にそんなことを言われる筋合いはない」と自身の経験を振り返った。 石戸氏はコミュニケーションに必要な配慮について指摘する。 「同じ職場でもいろんな考え方の人がいて、『自分が思う当たり前は当たり前じゃない』と常に思っていなければ、うっかりどこかで誰かの傷をえぐるようなことを言ってしまうかもしれない」 (『ABEMAヒルズ』より)
【関連記事】
- 【映像】「普通に気持ち悪い」 小学校隣接の公園で父娘の性的関係描くアダルトビデオ撮影 弁護士「一律NGというわけではないが…」公序良俗と表現の自由を考える
- 【映像】金髪女子高生「ねぇ、おじいちゃん聞いてー」…孫の写真投稿する“83歳写真家の正体”に「爆笑」と「冷や汗」が止まらない!
- 「乳房の発達も目で見た」「陰毛の確認は全ての生徒に行なった」 小学校の内科検診に苦情相次ぐ…“気持ち悪さ”の背景とは
- ディズニーは変わった?「入口ゲートを越えた瞬間、みんなスマホばっかり見ている」「家族4人バケパ利用で40万円は高すぎ」…オリエンタルランドに聞いた
- 【映像】「川に飛び込んで救助」を美談にしないで!…夫を亡くした妻の叫び 水難事故“救助死”どう防ぐ?