インドア練習場の賢い使い方。弾道計測器で注目すべきデータ、最適な練習法とは?【後編】
見るべきデータその2はバックスピン量だ。 「バックスピン量は各番手の距離感に影響します。つまり、アイアンでスピン量が少なすぎるとラン が出てグリーンで止まらないし、ドライバーで多すぎるとランが出ず飛距離をロスします」 バックスピン量をチェックする際の目安がある。 ・アイアン=番手×800回転 ・ドライバー=2000回転前後 アイアンの場合、7番なら5000回転台後半というのが目安になるだろう。 「打ち出し方向は左右(方向性)、バックスピン量は縦(距離感)のデータです。左右と縦のミスを抑えれば、大きく崩れることはありません」
インドアに最適な練習法と意識しておくことはコレ!
●5Y・10Y刻みで距離を合わせる 番手間の距離、いわゆるビトゥイーンを打ち分ける練習にも、数字ではっきり表示されるインドアは最適。「トップを小さくしてフルフィニッシュで振る」または「クラブを短く握ってフルスウィング」が吉田プロのおすすめだ
●マットのラインに平行に構える インドアではマットのラインが補助線の役割を果たし、セットアップしやすい。コースではラインがないので正しく構えられない人は、ボールの先にスパットを見つけてラインを作り、それに対して平行に構えることを心がける
最後に吉田プロおすすめの上達しやすい練習の取り組み方
①インドア3回、屋外1回。このペースで練習しよう! 普段インドアでやっている練習の成果を屋外で確認する。インドアで表示された30 ヤードの曲がりが、実際にはこんなに曲がっているということを目視で把握し、数字の曲がりと実際の曲がりをすり合わせる。これを繰り返せば練習効果が上がる。 ②球数を増やすより練習の頻度を上げよう 「週2回の練習で1回400球打つんだったら、週5回・1日40球のほうがいい」と吉田プロは断言する。毎日マイクラブを持参するのが大変なら、微妙な違いがわかるレベルでなければ、インドアのレンタルクラブでも毎日体を動かすほうが大事。 これまで屋外派だった人も、インドアを取り入れることで練習の幅が広がる。インドアでは2つのデータを活用して、より効率的にスコアアップを目指そう。 TEXT/Toshiaki Muraki PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/ステップゴルフプレミアム銀座有楽町 ※週刊ゴルフダイジェスト10月29日号「インドア練習場の活用法」より一部抜粋
週刊ゴルフダイジェスト
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