牧秀悟、〝セ界一〟決めた東京ドームで今度は世界の頂点打 侍ジャパン、21日に2次リーグ初戦・米国戦
国際大会「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」で2連覇を狙う野球日本代表「侍ジャパン」は19日、台湾から成田空港着の航空機で帰国した。1次リーグB組を5戦全勝で1位通過。21日に東京ドームでA組2位の米国との2次リーグ初戦を迎える。牧秀悟内野手(26)は、同球場で決めたDeNAのクライマックスシリーズ(CS)制覇に続き、日本を頂点に導く一打を誓った。 極限状態でみせた勝負強さを、侍ジャパンで再現する。台湾での激闘を終え帰国の途についた牧は、21日から始まる東京での戦いに「東京に帰れたことはまずよかった。本当の勝負はここから始まると思うので、もう一戦も落とせない戦いが続く。ファンの方の声援が後押しになるので、味方にして戦っていきたい」と決意を新たにした。 東京ドームでの試合は、「10・21」の死闘以来となる。3位から勝ち上がったCSファイナルステージ、巨人との第6戦。勝利した方が日本シリーズに進む大一番で、2―2の九回2死三塁で打席に立った牧は、菅野から決勝の左前適時打を放ち、雄たけびをあげ感情を爆発させた。 あれからちょうど1カ月。今度は日の丸を背負い、大会連覇を目指すプレミア12の2次リーグで東京ドームに戻ってきた。再びチームの命運を握る一戦での打席を想定し「どの場面で回ってくるかは分からないけど、そういう試合で決められるようなバッティングをできれば」と、日本を勝利に導く一打へ思いをはせた。 中大の後輩、4番森下(阪神)がチームトップの6打点と好調。同2位タイ4打点で6番起用が続く牧は「(森下は)いいところで打っていて警戒もされると思う。その分、たまったチャンスで自分がかえせるように」と援護射撃を約束した。「チームが勝てれば。まずそこを目指して頑張りたい」。セ界を制した東京で、今度は世界の頂に立つ。(浜浦日向)