日本で見たい! 現在フリーの大物選手(3)かつては200億超えも…。今や苦しむ早熟の天才
高ければ100億円を超えるサッカー界の移籍金。しかしワールドクラスの選手であっても無所属であれば、そこに掛かる費用はゼロである。今回は夏の移籍市場を終えてもなお、いまだフリーの大物プレーヤーを6人紹介する。資金力でトップクラブに劣るJリーグのチームはチャンスだ(出場記録などのデータは『transfermarkt』を参照)。
MF:デレ・アリ 生年月日:1996年4月11日 前所属クラブ:エバートン 2022/23シーズン リーグ戦績:13試合2ゴール (2023/24シーズンは出場無し) MKドンズのアカデミーでキャリアをスタートさせ、トッテナムで大ブレイク。プレミアリーグ33試合10ゴール9アシストを記録した2015/16シーズン、37試合18ゴール7アシストを記録した2016/17シーズンに2連続でベストイレブンに選出された。 この時期のアリに対し、当時トッテナムの指揮を執っていたマウリシオ・ポチェッティーノ監督は「ペナルティエリア内ではストライカーのように見え、ペナルティエリア外ではミッドフィールダーのようにプレーする」と称賛している。 CIES(スポーツ国際研究センター)によれば、2018年の同選手の評価額は「1億6300万ユーロ(約260億円)」にのぼるといい、当時のMFとしては世界最高額であった。しかしその後、早熟の天才はスター街道から外れてしまう。数年間のうちにアリはトッテナムで出場機会を失い、2019年にはイングランド代表からも外れた。 その後活躍の場をエバートンに移すが、ここでも力を発揮できず、2022/23シーズンはトルコのベジクタシュへレンタル移籍。スュペル・リグでも13試合2得点にとどまった。2023/24シーズンはエバートンに復帰するも、鼠径部の負傷もあって出番がないまま終え、今年6月に同クラブとの契約終了を迎えている。 しかし『デイリーメール』が今月14日に伝えたところによると、エバートンは「再びアリがトップに返り咲くように支援しており、リハビリが上手くいけば再度契約する準備がある」という。それが事実ならほかのクラブが入り込む余地はないかもしれないが、またこの天才のプレーが見られるならば、それはそれで日本のサッカーファンにとっても喜ぶべきことだろう。
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