ちゃちゃもかわいい 新屋敷町で田んぼアート 三重・松阪
三重県松阪市新屋敷町の櫛田川沿いの堤防下の水田で、同町の農家などでつくる条里制水田の里環境保全会(鈴木理代表、約20人)のメンバーや滋賀県立大学の学生らで植えた田んぼアートが見頃を迎えている。今年は市のマスコットキャラクター「ちゃちゃも」が、堤防を行き交う人たちの目を楽しませている。 田んぼアートは、色が異なる品種の稲を植えて絵を描くもの。同会は10年以上前に同町へ調査に来た同大環境科学部生物資源管理学科の学生らと交流を続けており、田んぼアートは2016(平成28)年から共に地域を盛り上げるため取り組んでいる。これまで地域に多く生息するメダカや町名の「しんやしき」の文字などを描いてきた。コロナ禍では3年間中止し、昨年4年ぶりに復活した時は巨大トンボを浮き上がらせた。 今年は5月5日に約10アールの田に約40人で田植えをした。縦約6メートル、横約3.5メートルのちゃちゃもと全長約2.5メートルの巨大おにぎり2個を、コシヒカリの稲と黒と白、レモン色の穂や葉の古代米で表現。ちゃちゃもはコロナ前から構想しており、満を持して取り組んだ。おにぎりは、地域が「松阪有数の米どころ」に着想を得てちゃちゃもの横のスペースに添えた。 鈴木代表(70)は「植える時は完成がどうなるか心配したが、今年もうまく描くことができた。稲が伸びてしまうまでに見てもらえたら」と話している。 見頃は7月中旬ごろまで、刈り取りは9月に手作業で行う予定。