【試み】JR九州が社員に朝食を提供 狙いは残業時間の削減「効率的に仕事をして早く帰って」 福岡
JR九州が、社員に朝食を提供する取り組みを10月から始めています。導入から1か月、社員には好評だといいますが、会社の狙いとは。 11月5日午前7時すぎ、福岡市博多区のJR九州本社を訪れました。 ■中村安里アナウンサー 「出社した社員の皆さんが、続々とパンや飲み物を手に取っていきます。」
4種類のパンと、コーヒーや水など4種類の飲み物は、会社が用意した“朝食”です。 JR九州は10月から、社員に朝食を提供する取り組みを試験的に始めました。提供時間は平日の午前7時10分から午前7時50分までです。現物支給で課税の対象となりますが、社員負担は実質ゼロだということです。 会社が朝食を提供する狙いはどこにあるのでしょうか。
会社が朝食を提供する狙いはどこにあるのでしょうか。 ■JR九州 総務課・桑原昌宏さん 「早い時間に来てもらって、効率的に仕事をしていただいて、早く帰っていただいて、ワークライフバランスを整えてもらいたいというのが期待しているところです。」 JR九州では、業務に合わせて勤務時間を調整できるといいます。社内での朝食提供が始まったことで、社員からは。 ■社員 「朝食を食べないことが多かったのですが、こうやって会社が支給してくれるってなると食べるようになった。朝の集中力が違うなっていうところがありますね。」 「頑張ろうっていう気持ちになれるし、血糖値も上がりますので。」 「朝型にシフトした分、残業が少なくなったというか。今まで子どもが寝る時間に帰っていたのが早めに帰るようになって、遊ぶ時間も増えたなと思います。」 朝食の提供は、2025年3月いっぱいでいったん終了する予定です。JR九州では残業時間の削減など一定の効果が確認されれば、継続を検討したいとしています。