第82回ゴールデングローブ賞4部門受賞 『エミリア・ペレス』邦題決定&場面写真12点公開
第82回ゴールデングローブ賞で最多タイとなる4部門受賞を果たした3月28日公開の映画『Emilia Perez(原題)』の邦題が 『エミリア・ペレス』に決定し、あわせて12点の場面写真が公開された。 【写真】『エミリア・ペレス』場面カット(多数あり) 本作は、『ディーパンの闘い』でカンヌ国際映画祭パルムドール、『ゴールデン・リバー』でヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞したジャック・オーディアールが監督の最新作。女性になった麻薬王と、彼女との出会いで運命が動き出す3人の女性たちの姿を描く。 弁護士リタは、メキシコの麻薬王マニタスから「女性としての新たな人生を用意してほしい」という極秘の依頼を受ける。リタの完璧な計画により、マニタスは姿を消すことに成功。数年後、イギリスに移住し新生活を送るリタの前に現れたのは、新しい存在として生きるエミリア・ペレスだった。過去と現在、罪と救済、愛と憎しみが交錯する中、運命は思わぬ方向へと大きく動き出す。 第77回カンヌ国際映画祭で女優賞と審査員賞をW受賞したほか、第82回ゴールデングローブ賞では作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、助演女優賞(ゾーイ・サルダナ)、非英語作品賞、主題歌賞と、『SHOGUN 将軍』と並んで最多4部門で受賞を果たした。 キャストには、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのゾーイ・サルダナ、自身もトランスジェンダー女性であるカルラ・ソフィア・ガスコン、『スプリング・ブレイカーズ』のセレーナ・ゴメス、『人生はコメディじゃない』のアドリアーナ・パスらが名を連ねた。 ゴールデングローブ賞で助演女優賞を受賞したサルダナは「ゴールデングローブ賞が私たちの映画を称え、『エミリア・ペレス』の女性たちに敬意を表してくれたことに、心から感謝します。私にとって初めてのことで、この瞬間をセレーナ(・ゴメス)やカルラ(・ソフィア・ガスコン)、ジャック(・オーディアール)、そして他のノミネート者の皆さんと分かち合えていることを、本当に光栄に思っています。そしてカルラ、あなた以外にエミリア・ペレスを演じられる人はいません。誰も。あなたは唯一無二です。あなたは唯一無二です」と感無量の面持ちでスピーチ。作品賞(ミュージカル・コメディ部門)受賞に際しては、主演を務めたガスコンが「光は常に闇に勝つ。私たちを牢屋に入れたり、殴ったりすることはできても、私たちの魂や抵抗する気持ち、アイデンティティを奪うことは決してできない。私は皆さんに、声を上げて、そして言ってほしいのです。『私は勝った』と。『私は私であり、あなた方が望む私ではない』と」と万感の思いを語った。 公開された場面写真では、リタ(ゾーイ・サルダナ)とエミリア(カルラ・ソフィア・ガスコン)の運命を変える劇的な再会の瞬間や、艶やかなライトの中にたたずむジェシ(セレーナ・ゴメス)の姿などが切り取られている。
リアルサウンド編集部