“クズ芸人”小堀敏夫、婚活から怒涛の展開へ…吉岡里帆、困惑の中で受け取った元気「よし、私も頑張ろう」
■根っこにある自己肯定感の高さ 5年前の小堀のドキュメンタリーでもナレーションを務めた吉岡。いつものナレーションでは、「登場人物に思いを馳せて、その人の心情に寄り添って、どういうふうに声を入れたらこの人がよりキラキラ輝くんだろうと考えながらやっています」というが、前回の収録は、「“どうしてそんなふうになってしまうの?”とハテナが多かったんです」と衝撃を振り返る。 そして、「2回目の今回は、前回よりもっと驚かされました。小堀さんが婚活を頑張って前向きになる話だと思いきや、どんどん置いていかれてしまいました(笑)」と、後半の怒涛の展開に再び衝撃を食らった。 前回のナレーション収録後、小堀に対して「“自分を許す力”の強さを感じました」と語っていた吉岡。それは今回も同様だったそうで、「純粋な子どものような無邪気さがありますよね。多くの場合、大人になると“自分がもっとこうしないと周りに失礼だな”と思って行動に制限がかかりますが、小堀さんがとる行動の根っこには自己肯定感の高さを感じました」という。 一方で、何もかもうまくいかず、自信をなくしたような場面もあったが、「まるで最近初めてこの世界にやって来て、1個1個の出来事が不思議で仕方がないと、日々発見をしていってる姿を見たような気がしました。我々が“そりゃそうでしょう”とツッコみたくなるところで、ハッとした表情をしたりするので(笑)」と、やはり子どもの無邪気さを感じたそうだ。
収録中に思わず吹き出す「本気で『キングオブコント』にチャレンジしてほしい」
今回は、小堀にお金を貸してくれる一番弟子の芸人・魔法使い太郎ちゃんや、ガッポリ建設の相方・室田稔さん、さらには小堀の婚活に本気でダメ出しする結婚相談所主宰の山本さん、アルバイトを受け入れてくれる店主など、“クズ芸人”を見捨てず、親身になってくれる人々が登場。吉岡は「皆さんへの好感が高まりました」と印象を語る。 「突然、人に“お金貸してほしい”と言われたら普通は怖いし、あんまり関わりたくないと思ってしまいそうですが…」と想像するが、それでも皆が手を差し伸べるのは、小堀に他人を引き寄せる魅力があるからなのだろうか。 「そこはまだ謎のままなんですけど、人間味があふれていて圧倒されちゃうんです。みんな自分のダメなところは極力出したくないし、恥ずかしいと感じると思うのですが、小堀さんはいつも軽いウソをつきながらも、本当に“むき出し”なんですよね。だから、傍から見て“おかしいよ”と思うことがどうしても生じちゃう。そこが、芸人さんたる所以なんだなと思いました。相方の室田さんが、小堀さんが“芸人を辞めない”と言った時にすごくうれしそうな顔をしていたのが印象的で、“芸人・小堀敏夫”に惚れているんだなと感じました」 そんな小堀と室田さんのやり取りで、吉岡が思わず収録中に吹き出してしまう爆笑シーンが訪れた。 「もう面白すぎて、ナレーションの時にあんなに笑ったのは初めてです(笑)。室田さんが本気で怒って、それを受ける小堀さんの鬼気迫る表情…。あまりにも自分の道を行き過ぎる小堀さんと、正しいことを言ってる室田さんが、どう見てもボケとツッコミで、その緩急がさすがコンビだなと感じた瞬間でした。これは良質なコントになりそうだと思ったので、絶対にお客さんに見せるべきだと思います。本気で『キングオブコント』にチャレンジしてほしいです」