神木隆之介、斎藤工、杉咲花、土屋太鳳の“心に眠るダイヤモンド”とは?『海に眠るダイヤモンド』放送直前座談会
神木隆之介が主演を務める日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系 10月20日スタート 毎週日曜 午後9時~9時54分 ※初回は25分拡大)で、端島パートの鉄平と現代のホスト・玲央を演じる主演の神木隆之介をはじめ、斎藤工、杉咲花、土屋太鳳のインタビューコメントが到着した。 【写真】トークで盛り上がる神木隆之介、斎藤工、杉咲花、土屋太鳳 本作は、『アンナチュラル』(2018年)、『MIU404』(2020年)など数々のヒット作を生み出している、野木亜紀子×塚原あゆ子×新井順子という強力チームが手掛ける初の日曜劇場。1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語を描く。 ◆神木さん、日曜劇場の主演は初めてとのことですが、オファーされたときのお気持ちをお聞かせください。 神木 :お話をいただいたときは、うれしい気持ちと、僕でいいのかというプレッシャーがありました。『集団左遷!!』(2019年)に出演したときは、先輩の福山雅治さんの背中を見ながら臨んでいましたし、福山さんが僕らのモチベーションを引き出してくださっていた印象が強かったので、経験をたくさん積まれた方が務めるイメージがありました。だから、僕で大丈夫なのかなって…。 斎藤:お言葉ですがキャリアスタートはいつからでしたっけ…? 神木 :2歳からです…(笑)。皆さんを引っ張る力があるか不安だったのですが、優しい皆さんに支えられて逆にパワーをいただいています。 ◆皆さんから見た座長の姿はいかがですか? 杉咲:めちゃくちゃ優しいですよね。 斎藤:そうですね。太陽みたいな存在です。 土屋:逆に、鉄平の兄・進平を演じる斎藤さんは、影を背負っている役柄も相まって、月のような存在ですね。 ◆斎藤さんは、神木さんの兄役を演じてみていかがですか? 斎藤:以前、別のドラマで共演したことがあったのですが、途中から台本は度外視で掛け合いをするような撮影で、セッションをさせてもらったような感覚があって。今回はまた共演できることが楽しみでした。そのときは僕が下着泥棒役で…。 神木 :そうそう。僕が刑事役で(笑)。取り調べで追い詰める立ち位置から、兄弟役になりました。斎藤さんは何でも受け止めてくれるお兄ちゃんだと思っているので、僕がミスをしても優しく見守ってくれるんだろうなと安心しています。 ◆杉咲さん、土屋さんから見た神木さんは? 杉咲:神木さんとは今回で7回目の共演で、初めてお会いしたのはもう10年くらい前。今もその頃の優しい神木さんのまま変わらず、周りの方々に気を配る姿勢がとても素敵で、尊敬しています。 土屋:私も小さい頃から神木さんが出演されていた作品を拝見してきました。お芝居になるとスイッチが入る一方で、カットがかかると明るくふざけている一面も見せてくれて私たちが元気をもらうというか。みんな大人になったことで撮影現場では静かに過ごしがちなのですが、それをいい意味で覆してくれます(笑)。 ◆神木さんは、今回初めての一人二役に挑まれますね。 神木 :はい。僕1人で演じていることには変わりないのですが、別の人が2人存在していると思ってもらえるのが一番理想的。自分の中では端島の鉄平と現代の玲央の二役の違いを考えて生み出しているつもりですが、視聴者の皆さんにも伝わるように、監督とも相談しながら奮闘しています。 ◆この中で、玲央役の神木さんに会った方はいらっしゃいますか? 神木 :杉咲さんは一度撮影現場に来てくれましたね。 杉咲:そうなんです。もう別人でした! 「鉄平どうしたの~!?」って感じで(笑)。 神木 :ホストの役なので「花ちゃ~ん!」と、ちょっとチャラめに迎えてみました(笑)。 ◆斎藤さん、杉咲さん、土屋さんが演じる役柄について詳しく教えてください。 斎藤:鉄平の兄・進平は、その時代に起きたことや、それによって残ったもの背負いながら、端島に宿る何かを信じて生きている人物です。鉄平が島に帰ってきたことで、端島の明るさのワット数が上がって、僕だけではなく家族にも光が差し込まれていくグラデーションを大切に演じています。 杉咲:朝子は鉄平の幼馴染でもあり、ずっと密かに恋心を抱いていて、それを言葉にできないもどかしさも抱えている役どころです。食堂の看板娘として忙しい日々を送る中で、美しいものを見つけると思わず立ち止まるような豊かな心を持っている人。端島には植物がなかったので、花はすごく貴重なものでしたが、なんとか集めた少ない花を職場に飾って大切に過ごしています。そんな感覚を自分の中でも持つため、私も実際に家で花を1輪活けて生活しています。 土屋:百合子も鉄平と朝子の幼馴染。新しい女性像を目指すような明るく自由奔放なキャラクターに見えるのですが、いろいろなことを背負っていて…。でもそれを見せずに生きている女の子です。