阪神・村上 ハマスタ初星「逆転してくれて、リリーフの方も抑えてくれて」感謝の5勝目
「DeNA2-4阪神」(2日、横浜スタジアム) 火消しをしてくれた仲間にとびっきりの笑顔を向けた。阪神・村上頌樹投手が八回途中にピンチを残して降板も、自身今季2度目の連勝で5勝目。DeNA戦は自身初勝利となった。3番手・桐敷が仕事を終えてベンチへ戻るのを白い歯をこぼし出迎えて、「野手の皆さんが逆転してくれて、リリーフの方も抑えてくれて、みんなに助けられた」と感謝の白星となった。 【写真】球場騒然「恥ずかしい」監督苦言の走塁ミス 大山ぼう然 二回に3四死球からの犠飛で先制点を献上したが、三回以降はリズムに乗った。「やっぱり真っすぐで三振を取れたのが良かった。またしっかりまっすぐを磨きながらやっていきたい」。逆転直後の六回には、オースティンを外角高めの直球で空振り三振に切って三者凡退を決めると、雄たけびをあげて感情をさらけ出した。 八回1死二、三塁から代打・宮崎に適時打を浴びて2点目を失うと、天を仰いで悔しがった。1死一、三塁で石井と交代となり、「投げ切りたかったのに、また投げさせてしまったなという気持ち。重たい所を投げさせてしまったので申し訳ない。信じて見ていました」。嫌な流れを食い止めて、八回を終わらせてくれた2人に最敬礼だ。 好投しても勝ち星に恵まれなかった前半戦、試合後の反省を終えるとすぐに気持ちを切り替えた。帰宅後はさまざまな“戦評”が飛び交うSNSには、触れないように過ごした。「見ないようにしてますね。次の登板へのプレッシャーにもなりますし、良かったら良かったで、悪かったら悪かったで、何か言われるかもしれないというのがあるので」。己を信じてメンタルを整えて、次のマウンドに備え続けた。 7回1/3を6安打2失点でまとめて、チームを8連勝へと導いた。後半戦自身2連勝で5勝7敗に。「今は打線がいいので、粘っていければ何とかなるかなという気持ちでした。(個人の)借金をなくしていけるようにしていきたい」。猛虎の勢いに同調して、村上も上昇気流に乗る。