≠ME「もっと皆さんのことを幸せに」高まる活動への想い:インタビュー
指原莉乃がプロデュースを手掛けるアイドルグループ≠MEが28日、9thシングル「夏が来たから」をリリース。今年2月24日に結成5周年を迎え、3月20日に1stアルバム『Springtime In You』をリリース。4月29日から1stアルバムを携え、メンバーの出身地を巡る全国ツアー、『≠ME 全国ツアー2024「やっと、同じクラス」』を開催。7月15日に自身最大規模となる横浜アリーナでツアーファイナルを行ったのも記憶に新しい。その横浜アリーナで初披露された新曲「夏が来たから」は、キラキラした夏の青春を感じさせるエモーショナルなラブソングに仕上がっている。インタビューでは、全国ツアーで感じたこと、新曲「夏が来たから」のMV撮影の裏側、大きな会場でライブを行っていく中で芽生えた気持ちについて、蟹沢萌子、冨田菜々風、本田珠由記の3人に話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】 【動画】≠ME 9thシングル「夏が来たから」ミュージックビデオ ■凱旋公演への想い ――今回のツアーは皆さんの出身地を回るものでしたが、それぞれの思い出をぜひお聞きしたいです。本田さん、栃木公演はいかがでした? 本田珠由記 私ときらりん(落合希来里)は栃木県出身なのですが、2人で「とちぎ未来大使」を務めさせていただいているので、とても栃木県に対する愛があります。2人にとってずっと夢だった栃木県でのコンサートが叶って、ライブ当日の朝、きらりんとテンションが上がっていました。 ――始まってからはいかがでした? 本田珠由記 コンサートでは、ファンの皆さんからの「おかえり」とかけていただいた声に感動しました。家に帰ったとき以外で初めて「ただいま」と言ったかもしれないです(笑)。大勢の方とメンバーから「おかえり」と言ってもらえて、「私にはこんなにも大きな居場所があるんだ」と思いました。 ――そういった場所があるというのは嬉しいですよね。パフォーマンス中はさらにテンションが高かったのでは? 本田珠由記 テンションは高かったです! ただ、ソロのコーナーで歌わせていただいた曲の時は、オーディションぶりにとても緊張していました。メンバーの「大丈夫だよ」という優しい声や、ファンの皆さんの温かい笑顔のおかげで、「天使のしっぽ」(AKB48)を歌わせていただきました。とても緊張しましたが、みんなのおかげで「人生のハイライト」として記憶に残る景色が観られたと思っています。 ――冨田さんは鹿児島出身。凱旋公演はいかがでしたか。 冨田菜々風 ずっと「地元でライブがしたい」と言っていたので、ついにその日がやってきて、とても興奮していました。それもあって、楽屋で思っていることが全部言葉として出ていて、緊張したらこんなにも喋る口が止まらなくなるんだと思いました(笑)。 蟹沢萌子 話すスピードもすごく速くて、一旦落ち着こう、という状況でした(笑)。 ――今までにない感じの緊張の仕方だったんですね。 冨田菜々風 私はもともとよく緊張をするタイプなのですが、本当に今までに感じたことのない緊張感でした。 本田珠由記 わかる! すごく温かい空間ですが、味わったことがない緊張感がありました。 ――蟹沢さんの凱旋公演はツアーファイナルとなった横浜アリーナでしたね。 蟹沢萌子 はい。私と櫻井ももの凱旋公演で、≠MEにとってはツアーファイナル、横浜アリーナという大きな会場でのライブでした。神奈川県でのライブは、私の誕生日当日だった「≠ME 1stツアー~やっぱり、恋をした~」の KT Zepp Yokohamaや=LOVE、≠ME スペシャルコンサート『24girls 2020』のぴあアリーナMMなど、いくつかステージに立たせていただきましたが、横浜アリーナという特別な場所で、みんなに「おかえり」と言ってもらえたことがすごく嬉しかったです。とにかく気合も入っていました。 ■自分に向けて歌ってくれていると感じてもらえたら ――そして、横浜アリーナで新曲の「夏が来たから」を初披露しましたが、みなさんの前で生パフォーマンスされてみての手応えはいかがでした? 冨田菜々風 初披露したときはワクワクしていました。みなさんもこの楽曲を初めて聴くということもあり、メインステージから出てくるのかと思いきや、会場の後方にあるステージから登場したことはびっくりしたのではと思います。また、披露する時に改めて会場の広さを感じていたのですが、みんなで走ってステージに向かっている瞬間にとても青春を感じていました。 本田珠由記 私はMV撮影をした高知県の道路を思い出しながらパフォーマンスしていました。 蟹沢萌子 ファンの皆さんの表情を観て、きっと新曲を期待して待っていてくださったんだろうなと思いました。今回披露するにあたり、後方のステージでパフォーマンスをする正面がアリーナ側になったり、スタンド側になったりと逆になるタイミングが何回かあったのですが、私たちを観てくださっている皆さんが、自分に向けて歌ってくれていると感じてもらえたらいいなと思いながら歌っていました。 ――演出など、どの席から観ても≠MEを近くに感じられるステージだったと思います。 冨田菜々風 そう言っていただけて嬉しいです。すごく広い会場だったので、みなさんに寂しい思いをさせてしまうのではないかと思っていましたが、私たち自身もみなさんをすごく近くに感じていました。 ――冨田さん、この曲をセンターでパフォーマンスするにあたり、どのような思いがありますか。 冨田菜々風 夏らしさがぎゅっと詰まった楽曲でのセンターは、「君はこの夏、恋をする」や「クルクルかき氷」以来だったので、夏の曲でセンターを務めさせていただけて嬉しいです。パフォーマンスするにあたって、夏らしさを引き出せたらいいなと思っていました。 ■ 「夏が来たから」MV撮影でハプニング!? ―― さて、「夏が来たから」のMVは高知県で撮影されたとのことですが、楽しさが映像から伝わってきました。 本田珠由記 そう感じていただけて嬉しいです。これが夏の青春なんだ、と感じてもらえる瞬間が詰め込まれたMVになりました。撮影の裏話があって、ビーチにメンバー全員いるシーンで、私がすごく楽しくてはしゃぎすぎてしまい、つけていたイヤリングが落ちて、波にさらわれてしまったんです。 ――大変ですね! 本田珠由記 「これはもう見つからないな...」と思って悲しんでいました。その後、河口夏音ちゃんが「1個あったよー!」と見つけてくれました! すごく嬉しくて、もう1個も見つからないかなと思っていたら、なっちゃん(河口夏音)が「あったよー!」と両方見つけてくれました。さすが「こちらハッピー探検隊」の隊長だなと思いました(笑)。 ――河口さん、すごいですね。 本田珠由記 本当にすごいです。発見の瞬間をマネージャーさんが撮ってくださっていたので、定期的に動画を見返して、「見つけてくれてありがとう」という気持ちになっています。私にとってそのイヤリングは宝物、思い入れのあるものになりました。これは運命のイヤリングだと思いましたし、なっちゃんの力はすごいなと思いました。 ――冨田さん、撮影の裏話はありますか。 冨田菜々風 それぞれみんなグループに分かれて撮影をしていたので、タイミングによって少し待ち時間があり、その時は屋外から室内に戻っていたのですが、部屋の窓から見える景色が絶景でした。 ――蟹沢さんの撮影の思い出は? 蟹沢萌子 みんなで過ごした夏休みの思い出となる時間がたくさんありました。海がとてもきれいに見えるところで撮影しました。撮影中もすごく楽しかったのですが、その帰りにアイスをいただいて、それを食べながら岩場を歩く時間が、すごく青春だなと思いました。美味しいものを食べたり、お土産を買っているメンバーもいたり、撮影の時間以外もすごく楽しかったです。そういった幸せが詰まった笑顔がMVには収められているので、ファンの皆さんも私たちの「幸せオーラ」を一緒に感じていただけたら嬉しいです。 ――あの景色のなかで自転車に乗っているシーンは、本当に気持ちよさそうだなと思いました。 冨田菜々風 先の方まで行き過ぎてしまって、スタッフさんに呼び止められたことも良い思い出です。 ――みなさんは東京ドームでライブを行うという大きな目標がありますけど、近い目標だとどのようなものがありますか。 本田珠由記 夏といえば、「夏が来たから」と思っていただけるようにこの楽曲を届けていきたいです。2024年の夏を思い出すような1曲になったらいいなと思います。リリースした今年、特に皆さんの思い出の詰まった曲になってくれたら嬉しいです。 蟹沢萌子 みんなの夏の思い出に残る歌になってほしいね。夏の思い出に残る歌として、みんなの心の中に私たちの声が流れていたらすごく嬉しいので、何かを愛しいと思う気持ちだったり、ときめいたりドキドキしたり、そういう場面でこの曲に触れていただきたいです。夏に限定せず、気持ちのどこかにこの曲が存在してくれたら嬉しいです。 ――グループとしては、どんなことに挑戦していきたいですか。 冨田菜々風 グループとしては皆さんのところに会いに行くのはもちろん、日本にとどまらず世界で活躍できるグループになっていきたいです。ライブはもちろん、歌番組など様々な番組に出演させていただき、皆さんを笑顔にできるように、私たちももっと頑張っていかなければと思っています。 蟹沢萌子 ≠MEを知ってくださっている方はもちろん、まだよく知らないという方には、私たちを知っていただくだけではなく、≠MEが曲に込めた気持ちをしっかり受け取ってもらえるパフォーマンスができるグループになりたいです。大きなステージに立ってみて、客席にいる全員のことを幸せにしなければいけないと思いました。もっと皆さんのことを幸せにできるように頑張っていきますので、応援よろしくお願いします! (おわり)