テイラー・スウィフトのウィーン公演が中止、「テロ計画」で
テイラー・スウィフトが今週オーストリアのウィーンで開催予定だった3公演は、現地の警察がテロ計画の容疑で2人の男を逮捕した後に、中止された。容疑者の1人は、過激派組織イスラム国(ISIS)の支持者とみられている。 主催者のバラクーダ・ミュージックは8月7日の声明で、スウィフトがエルンスト・ハッペル・スタジアムで8日から10日にかけて予定していた公演を、テロ攻撃の計画が確認されたことを受けて中止すると発表した。チケットの代金は、自動的に払い戻されるという。 逮捕された男の1人は19歳で、過激派組織ISISの影響を受けていたとみられると、AP通信は現地の警察署長らの話を引用して報じた。2人の容疑者は、テロ計画を実行するための具体的な計画があったとされ、当局は彼らの自宅から発見された化学物質が、爆発物を作るためのものだったかどうかを確認しているとNBCニュースは報じている。 8日からの3公演は当初、爆発物処理班や戦術車両を配備した厳重なセキュリティ体制のもとで、続行されることも検討されたという。各公演には6万人以上の観客が参加し、スタジアムの外に約1万2500人のファンが集まることが予想されていたとABCニュースは報じた。 スウィフトの欧州ツアーに法執行機関が介入したのは今回が初めてではない。先月はドイツ西部のゲルゼンキルヒェンで開催されたスウィフトのライブの開演前に、彼女のストーカーが逮捕されていた。この容疑者は米国人で、SNS上でスウィフトとボーイフレンドのNFL選手のトラビス・ケルシーを脅迫したとされている。 フォーブスは、現在のスウィフトの保有資産を13億ドル(約1900億円)と推定している。彼女は昨年3月からツアーを開催中で、ツアーによる収入とロイヤリティ収入がこのうちの約6億ドルを占めている。
Antonio Pequeño IV