韓国・秋夕連休中「空席だらけの列車」深刻化…キャンセル続出、鉄道各社が苦慮
【09月10日 KOREA WAVE】韓国で秋夕(チュソク-旧盆)の列車切符予約が激化する中、「ノーショー」(予約をした人がキャンセルの連絡もないまま現れない悪質な行為)による空席が約20万枚に達していることがわかった。鉄道運営機関は「ノーショー」防止と再販売を促進するための各種対策を打ち出している。 韓国鉄道公社(KORAIL)やその子会社SRの「最近5年間(2019~2024年旧正月)乗車券返却状況」によると、名節連休中のKORAILの乗車券返却率は、年間平均販売量331万6619枚のうち41%(135万570枚)にのぼることが判明した。同期間中、SRは平均55万7685枚の販売量を記録し、そのうち15%(8万704枚)が返却された。 返却された切符は、KORAILとSRがそれぞれ名節の大輸送期間中に再販売を進めているが、それでも多くの座席が空席のまま運行されている。 KORAILでは、今年の旧正月に販売した408万2452枚のうち46%(186万4730枚)が払い戻しされたが、そのうち4%(19万5244枚)は列車出発前に販売されず、事実上空席で運行された。SRでは同じ期間に69万2317枚が販売され、14%(9万3949枚)が返却され、そのうち7.8%(5万4139枚)が再販売されなかった。 KORAILとSRは、キャンセルされた切符や空席を減らすため、さまざまな対策を打ち出している。KORAILは、キャンセルされた切符の再販売を促進するため、9月5日から1週間、KTXを割安で利用できる「KTX特価プロモーション」を実施。空席運賃を30%割引販売し、家族での乗車時には追加割引も実施している。一方、SRは、帰省と逆方向に移動する利用者向けに残席割引サービスを提供。通常のSRT運賃と比べて最大40%割引の乗車券を9日から販売している。 また、SRは乗車券の不正取引を摘発するため、8月26~29日の名節乗車券予約期間中にマクロプログラム使用が疑われるIPを侵入遮断システムに登録し、取り締まりを強化した。オンライン中古取引プラットフォーム「タングン」「ボルケジャント」「チュンゴナラ」と協力し、不正取引の根絶を目的とした広報活動も展開している。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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