那覇基地駐機の陸自オスプレイが飛行再開 与那国での事故受け10月から見合わせ あす2日にも木更津に
那覇空港と共用する自衛隊那覇基地で駐機を続けてきた陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイ1機は1日正午すぎ、那覇空港第2滑走路を離陸して飛行するのが確認された。機体の状態を確認するためとみられ、那覇空港周辺の海上を飛行し、離陸から約11分後に那覇基地に戻った。早ければ2日にも拠点となる千葉県の陸自木更津駐屯地へ戻る見通しだ。 オスプレイは1日午前9時半ごろからプロペラを回す様子が確認された。いったん回転を止めたあと午前10時半すぎから再びプロペラを回し、那覇空港第2滑走路に移動した。午前11時半ごろには、第2滑走路でホバリングしたが数秒程度で着地し、再び第1滑走路側に戻り、何度かホバリングする様子も見られた。その後、再び第2滑走路に移動し午後0時4分に離陸、約11分後に戻った。 陸自オスプレイは、日米共同統合演習「キーン・ソード25」に参加するため、10月21日に那覇基地に初めて飛来した。10月27日、演習の一環で飛来した与那国駐屯地から離陸する際に、機体が左右に振れて不安定な状態となり、機体の一部を損傷する事故が発生。陸自は安全が確保されるまでの間、オスプレイの飛行を見合わせていた。
陸自は11月14日には与那国での事故は人為的要因で引き起こされたとの調査結果を発表し、オスプレイの飛行を順次再開。那覇で駐機していた機体は当初、11月25日に試験飛行し、26日に木更津へ帰投する予定だったが、操縦系統の一部部品を交換する必要が生じ、中止していた。 一方、与那国駐屯地にとどまっているオスプレイについて、陸自は木更津へ海上輸送して修理する方針を示しているが、時期は明らかにしていない。
The Ryukyu Shimpo Co., Ltd