華々しいデビュー戦を飾った松井颯投手(画像:日テレジータス)

◇プロ野球セ・リーグ　巨人 5-2 中日(21日、東京ドーム) 22年育成ドラフト1位で15日に支配下登録されたばかりの巨人・松井颯投手が21日の中日戦で、プロ初登板で初勝利をあげました。 【映像】松井颯投手の初めてのヒーローインタビューはこちら 初先発となった松井投手。プレイボール直前の投球練習では「緊張で抜けてしまいました」とバックネットに当たるほどの大暴投をする場面も。 それでも試合が始まると序盤から150キロを超える威力のあるストレートやシンカーなどを利用して、3回までは1人もランナーを出さない完璧な投球を見せます。 5回には1アウト1・2塁のピンチを背負いますが「気持ちでバッターに負けないように投げました」と気迫の投球で連続三振を奪いピンチを脱出。5回無失点の好投を見せました。 育成ルーキーが初登板で初勝利を挙げるのはプロ野球史上2人目、セ・リーグでは初の快挙です。このことについては「意識していなかった。記録を作れてうれしいです」とコメントしました。 また今年の1月にジャイアンツ寮に入寮する際には、同じく育成出身で現在はメジャーリーグのメッツに所属する千賀滉大投手の書籍『千賀滉大のピッチングバイブル』を持参し入寮した松井投手。この日の投球で千賀投手に近づけたか問われると、「一歩ずつという感じですかね。まだまだですけど」と振り返りました。 1軍デビュー戦を華々しく勝利で飾った松井投手。これからのシーズンでの具体的な数字の目標については「全くなくて、目の前の1試合1試合をしっかりと投げたいです」と静かに語りました。