30余年の活動に幕 11日まで太海絵画クラブが最後の作品展 鴨川(千葉県)
鴨川市の太海絵画クラブの活動30余年の集大成を披露する「グロース展」が、同市郷土資料館で開かれている。今年度で活動を停止する同クラブの最後の作品展で、会員ら8人の個性あふれる力作約40点が展示されている。11日まで。 同クラブは、版画家の今井俊さん(83)=鋸南町=の指導の下、1989年から太海公民館を拠点に月2回活動。現在は60~80代の7人が切磋琢磨(せっさたくま)しながら技術を磨いてきた。 鴨川や海外の風景、花、人物などを描いた水彩画や油彩画など、会員によって題材や技法もさまざまで、活動では、各自でテーマを見つけて、デッサンし着色。今井さんが、それぞれの個性に合わせて指導し、和気あいあいとした雰囲気で絵を描いてきた。 しかし、会員らの高齢化などのため、今年度で活動を停止することになり、月2回の活動は9月で終了。これまでの成果を発表しようと作品展を開き、バラエティーに富んだ作品を並べている。 「皆さん大変努力して、上達してくれてうれしい。絵を描くことは、自然や自分自身と向き合い、生活が豊かになる。クラブは“卒業”になるが、絵は一生続けてほしい」と今井さん。松井三郎会長(82)は「長年、指導や評価をしてくれた場がなくなるのは残念。先生はほめ上手で、ほめて伸ばしてくれた。今までの成果を多くの人に見ていただけたら」と話している。 時間は、午前10時~午後5時(最終日は4時)。 出品者は次のとおり。=敬称略 今井俊、荒富子、庄司英明、鈴木利子、都澤一美、松井久美子、松井三郎、横山昌博