ブラジル邦人殺害で新たに男拘束 容疑者に銃渡した疑い
【サンパウロ共同】ブラジルの最大都市サンパウロで24日に日本人男性フクドメ・ススムさん(78)が銃で殺害された事件で、逮捕された容疑者に銃を渡した疑いで警察が20代の男を拘束したことが27日、捜査関係者への取材で分かった。容疑者がフクドメさんから奪った携帯電話を売って麻薬の購入代に充てていたことも判明した。 警察は、フクドメさんを殺害した疑いでアンデルソン・デソウザ・タベイラ容疑者(36)を26日に逮捕。知人の男を特定し26日に拘束した。 フクドメさんは同じ市場で妻と孫と買い物をしていた。タベイラ容疑者は、買い物を終えて車に乗ろうとしていたフクドメさんを見かけて近づき、金を要求。フクドメさんが拒否すると、妻のバッグや携帯電話を奪い、銃を発砲して逃走した。フクドメさんは胸を撃たれ死亡した。 タベイラ容疑者は「仕事がなく、クリスマスを迎えるための金が欲しかった」と供述している。麻薬を常習的に使用しており、警察は麻薬を買うための金欲しさからフクドメさんを襲ったとみて調べている。