『ライズ オブ ローニン』幕末ロマンたっぷりの横浜でTeam Ninjaによる戦闘アクションを堪能。ゲームの“おもしろい”が全部揃った1本【夏のおすすめゲームレビュー】
ファミ通の編集者が2024年夏のおすすめゲームを語る連載企画。今回紹介するゲームは、リアルな幕末をオープンワールドで描く『Rise of the Ronin』(ライズ オブ ローニン)です。 【記事の画像(1枚)を見る】 ※本企画は、週刊ファミ通2024年6月20日号(No.1852/2024年6月6日発売)の特集“編集者38人それぞれが選ぶいまオススメしたい38のゲーム”をWeb用に調整したものです。 阿部ピロシのおすすめゲーム 『Rise of the Ronin』 対応ハード:プレイステーション5発売日:2024年3月22日発売メーカー:ソニー・インタラクティブエンタテインメント価格:8980円[税込]『Rise of the Ronin』公式サイト 【こんなところがおすすめ】: 幕末ロマンがたっぷり詰まった世界・キャラ・物語Team Ninja謹製の爽快極まるアクション遊ぶ手が止まらなくなる超快適なプレイフィール あらゆる“おもしろい”が詰まった魅惑の幕末ワールド ゲームのおもしろさにもいろいろありますが、では「『Rise of the Ronin』は何がおもしろいの?」と聞かれれば、僕ならこう答えます。 ――全部、と。 そう、ゲームの“おもしろい”が全部揃ったタイトル、それが本作なんです!! まずは、世界。本作は幕末を舞台としたオープンワールドアクションRPGです。幕末はドラマやマンガなどで人気の題材ではありますが、ゲームでは珍しいですよね。幕末の世界を美しく再現したフィールドを歩き回っているだけでも楽しく、幕末タイムスリップ気分が味わえます。 そしてアクション。本作を開発したのは、コーエーテクモゲームスのTeam Ninjaです。彼らが『Ninja Gaiden』シリーズや『仁王』などの開発を通じて培ったノウハウをすべて注ぎ込んだ集大成と胸を張るだけあって、アクションのおもしろさは抜群。アクションがへたな自分でも、爽快に剣戟を楽しめました。 もちろん物語もすばらしい! 何しろ舞台が幕末で、歴史にそれほど詳しくない自分にとっても有名な人物がたくさん登場するので、新キャラクターが現れるたびに「人斬り以蔵キター!!」とか「せごどん登場!」などと大興奮。しかもそれぞれの人物が、ケレン味たっぷりにキャラ付けされているのも楽しいポイント。 本作で福沢諭吉が斬撃を飛ばして戦う姿(彼は実際に居合の達人だったそうな)などは、SNSで動画が拡散されて話題となりましたが、文献などに残る情報を膨らませて魅力的に描き上げる手腕は、歴史ゲームの匠・コーエーテクモゲームスならではと言えるでしょう。 そのほかにもおもしろい要素は山盛りですが、本作のおもしろさを爆上げしている最大のポイントは、個人的には“プレイの圧倒的な快適さ”だと思っています。本作は何しろ、遊んでいてノーストレス。オープンワールドRPGはマップが広いぶん、移動がストレスになりがちですが、本作ではファストトラベルできるポイントが多く、ロード待ちも皆無。 フィールド移動時はスタミナ消費ゼロで延々とダッシュできるし、ダッシュしながら馬を呼び、立ち止まらずにそのまま騎乗してギャロップに移行もできます。こうした細かい配慮が徹底されているので、ストレスがなく、手触りが抜群にいい。遊んでいて気持ちがいいので、あらゆる要素がポジティブに楽しめるし、いつまでも遊んでいたくなるんです。 こういったゲームの楽しさは、言葉を尽くすより、触ってもらえばすぐにわかってもらえるのですが……。 というわけなので、こんな駄文を読んでいないで、いますぐ遊んでみて!! ※体験版も配信中。