’19センバツ習志野 第5部・戦力分析/上 攻撃 2年生中心に打力向上 伝統の機動力は健在 /千葉
<第91回選抜高校野球> 昨秋の公式戦では1試合平均2盗塁と伝統の機動力野球は健在だ。チーム打率は2割9分8厘で出場32校中29位にとどまるが、冬を越えて2年生を中心に打力が向上している。開幕前の練習試合では関東大会でも対戦した桐生第一(群馬)を含めて7戦全勝した。根本翔吾選手(3年)は「チームの雰囲気もよくバットも振れている。先を見ず、一戦一戦を勝ち進みたい」と意気込んでいる。 【熱闘センバツ全31試合の写真特集】 打線の中心は根本選手。50メートルは6・2秒で走塁技術もチーム一。168センチと小柄だが秋の公式戦でチーム最高の10打点を挙げた。冬はティー打撃で後ろから球を投げてもらい、体勢の崩れた状態でのミート力を磨いた。「変化球を捉える技術も、飛距離も向上した」と自信を見せる。小林徹監督も「根本に打って活躍してもらわないと困る」と信頼する。 昨秋の関東大会準々決勝の東海大甲府戦で2安打4打点の桜井亨佑(2年)、3安打1打点の高橋雅也(同)の両選手が中軸として期待される。桜井選手は180センチ、74キロの左打ちで左方向への打撃を得意とする。「冬は右方向への鋭い当たりを意識した」と話す。3月9日の練習試合では終盤に右中間を破る逆転適時打を放つなど、成長を実感している。 右打者の高橋選手もこの試合で本塁打を放つ活躍を見せた。昨秋から体重が10キロほど増えて力強さを増した。板橋洋部長は「2人は新チーム発足まで練習メンバーに入れなかった。グラウンドの隅でひたすら素振りを繰り返して力を蓄えている。甲子園での活躍が楽しみ」と目を細める。 打線をつなぐ鍵となるのが2番の小澤拓海選手(同)。短く持ったバットをコンパクトに振り抜く打撃で、昨秋はチーム2位の15安打を重ねた。バントも得意で犠打飛はチーム最高の9を記録した。ベンチ入りメンバーの中で最高打率の山内翔太選手(同)は下位打線に置かれる。運動能力が高く本塁打を放つ力もあり、切れ目のない打線をつくる。 俊足の竹縄俊希主将(3年)や、17日の練習試合で逆転サヨナラ打を放つなど調子を上げている菅野辰志選手(同)、長打力のある和田泰征選手(2年)らも期待がかかる。【秋丸生帆】 ◇ 第91回選抜高校野球大会が明日23日に開幕する。企画の第5部では、大会第2日第1試合(24日午前9時)に初戦を迎える習志野の戦力を「攻撃」と「守備」に分けて紹介する。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇登録選手の秋季公式戦打撃成績 ▲は左打ち、◎は主将 学年 中学 試合数 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 三振 四死球 犠打飛 盗塁 失策 打率 投 ▲飯塚脩人 (3)習志野第二 7 12 2 0 0 0 0 3 3 1 0 0 .167 捕 兼子将太朗(3)市川第七 8 24 3 0 1 0 3 11 4 2 1 0 .125 一 ▲桜井亨佑 (2)下総みどり学園 4 11 4 1 0 0 4 2 0 0 0 0 .364 二 小澤拓海 (2)九十九里 11 37 15 3 0 0 7 1 3 9 2 1 .405 三 ▲和田泰征 (2)東京・春江 9 31 6 0 1 0 4 3 4 1 0 0 .194 遊 角田勇斗 (2)法田 11 36 9 3 0 0 4 4 7 3 2 4 .250 左 ◎竹縄俊希 (3)萱田 11 40 13 1 0 0 1 2 9 2 5 1 .325 中 ▲根本翔吾 (3)成田 11 41 16 1 3 0 10 10 8 0 5 1 .390 右 高橋雅也 (2)佐倉 7 13 5 1 1 0 2 0 1 1 0 1 .385 投 ▲山内翔太 (2)東京・瑞江第二 10 27 12 1 0 1 7 2 2 1 2 0 .444 投 山本慶都 (3)習志野第二 0 - - - - - - - - - - - -- 捕 京極塁 (2)習志野第二 4 6 0 0 0 0 1 2 1 0 0 0 .000 内 ▲佐々木駿太(3)磯辺 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -- 内 池田光瑠 (3)八千代 0 - - - - - - - - - - - -- 内 ▲高橋一翔 (3)中台 11 38 12 2 0 0 1 6 9 1 5 0 .316 外 ▲菅野辰志 (3)五井 7 18 5 1 1 0 3 4 1 2 0 0 .278 投 岩沢知幸 (3)成東東 1 2 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 .000 外 ▲住田洋介 (3)八千代 0 - - - - - - - - - - - -- ※学校の提出資料より(敬称略)