ドジャースのムーキー・ベッツ内野手（ロイター）

◆米大リーグ　ドジャース―ロイヤルズ（１６日、米カリフォルニア州ロサンゼルス＝ドジャースタジアム） 　ドジャースのムーキー・ベッツ内野手（３１）が１６日（日本時間１７日）の本拠地・ロイヤルズ戦で、左手甲付近に死球を受けて負傷交代した。 　３点リードの７回２死一塁。ロ軍の２番手右腕・アルタビーラの９７・９マイル（約１５７・６キロ）直球が直撃すると、球場にはすさまじい音が鳴り響き、ベッツは苦悶（くもん）の表情でその場に倒れ込んだ。ロバーツ監督、中島トレーナーが駆けつける中、ファンからは「ムーキー」コールが。三塁ベンチに戻る際にはスタンディングオベーション、相手投手には大ブーイングが送られた。代走として、ロハスが一塁に向かった。 　大谷、フリーマンとの“ＭＶＰトリオ”の一角を担うベッツは今季、この日まで「不動の１番打者」として７１試合に出場。打率３割７厘、１０本塁打、４０打点、９盗塁。外野からコンバートされた遊撃守備に苦戦しながらも超強力打線をけん引してきた。 　ド軍ではこの日、右上腕三頭筋の張りの山本由伸投手（２５）、救援右腕のＭ・グローブも背中の張りで負傷者リスト（ＩＬ）入り。開幕の時点でカーショー、メイら先発陣が不在で、開幕後もミラーら離脱。ブルペン陣も一時は守護神を務めるフィリップスが戦列を離れ、ブレージャー、グラテロル、ケリーら実力者もＩＬ入り。野手でも正三塁手・マンシーの復帰が遅れており、ビジオを緊急補強するなど故障者が続出している。ベッツまで長期離脱となれば、ナ・リーグ西地区首位を独走するドジャースにとっても大きな痛手となる。