名古屋グランパス、失点してから仕掛けた猛攻…椎橋「立ち上がりからパワーを」山岸「チャンスつくれていた」
◇22日 J1リーグ第19節 東京V1―0名古屋(味の素スタジアム) 名古屋は東京Vに敗れ、勝ち点27で9位のまま。先制された後半に反撃に出たが、ゴールが遠かった。 試合終了間際、右サイドからFW山岸がゴール右を狙ったシュートは、東京VのGKマテウスに阻まれた。後半途中からは猛攻を仕掛けながらゴールラインを割ることができず。最後まで相手守備陣の厚い壁を崩せなかった。 勝敗を左右したのは、低調に終わった開始直後から後半に先制されるまで。東京Vの前からの守備、ロングボール、サイド突破の対応に手を焼き、攻撃でも自分たちの形をつくれなかった。MF椎橋は「人に強くくるなというイメージ。だからこそ(相手が)前に食いついた背後をもっと狙えた」と振り返った。 後半1分、ようやく決定機を迎えたが、逸機すると逆に同7分、敵陣深くのマイボールのスローインの流れからカウンターを受けた。左サイドを切り裂かれ、警戒していた東京VのMF翁長にループシュートで先制点を奪われた。 結局、攻勢に出たのはビハインドになってからだった。同31分に右ポストをたたく椎橋のミドル、同40分にはパトリックのヘディング、同44分にはFW榊原の左足ミドル。しかし、いずれも成就しなかった。 椎橋は「相手が点を取って引いてからとかじゃなくて、立ち上がりからパワーを出して、自分らで押し込めるような展開はもっとやるべきだった」と悔いた。 シュート数は前半の2本に対し、後半は11本。山岸は「こういうのを変えるには、個人で決めきるところは決めていかなきゃいけない。チームとしてチャンスはつくれていたので、良くするためにチームとしてどうしていくかが大事」と前を向いた。手応えは得た。どう次につなげるかにかかっている。
中日スポーツ