中止の一報は「ベッドの中で(笑)」 脇元華は“史上2人目”日米ツアー初優勝へ
◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 3日目(2日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72) 【画像】 吉田鈴が悲願のプロテスト合格!おめでとうございます 前日から降雨が続き、安全面を考慮して大会3日目が中止になった。通算13アンダー単独首位に立つ脇元華は「4日間やり切りたかった気持ちもあるので複雑です」とした上で、日米ツアー初勝利へ「チャンスは広がったというか、増えたのかな」と冷静に話した。 後続に2打差の単独トップで大会を折り返し、この日は午前9時42分の最終組でティオフするはずだった。3時間近く前に決まった中止の一報はちょうど目覚めるタイミングと重なり、「ベッドの中で知りました…」と笑う。 「久々の首位争いが、海外との共同開催ですけど、そこまで気負っていないというか、楽しみたい気持ちが大きいです」とうなずいた。ウェアラブル端末「ウープ(WHOOP)」で確認できる睡眠の“質”についても「90%。爆睡でした。きのう(初日の夜)は29%だったので、きょうが一番良かった。バッチリです」と明かした。
クラブハウスからキャディバッグを持ち帰って近くの練習場でボールを打ち、ジムでのランニングなどじっくり調整してラスト18ホールに備える予定。最終日は雨でたっぷりと水を含んだグリーンがいっそう止まりやすくなり、この2日間を上回る伸ばし合いになることも考えられる。「(練習は)気を付けていることの再確認。トップが深く入りやすいことと、右に重心が行かないように、ですね」。自分の中でポイントも整理できている。 8月「ニトリレディス」は首位タイで迎えた最終日に「73」とスコアを落として8位に終わった。日本ツアーから出場した選手がこの大会で初優勝を飾れば、2013年大会のテレサ・ルー(台湾)に続く史上2人目となる。「ちょっとは(プレッシャーも)かかっていますけど、ニトリでちょっと経験もしているので。ニトリのようにはならないように、もうちょっと冷静にゴルフをやっていけたら」。キャリアを切り開くビッグチャンスを前にして自らに言い聞かせた。(滋賀県大津市/亀山泰宏)