パッティングの名手が明かした 優勝前日の松山英樹との会話
「いつもパターは5本か6本くらい持って遠征に出かけている」と松山は言う。「(メンフィスで)使ったパターは去年スコッティ(キャメロン)からもらった。試合で使ったことがなかったけれど、オーランドの自宅からこの大会に来るときに『使えるかもしれない』と感じた」。2月の「ジェネシス招待」で優勝し、アジア人最多の通算9勝目をマークした時も、彼はパッティング部門で3位に入っていた。 最終ラウンドを前に大量リードを築きながら、ファクソンにアドバイスを求めた出来事はまた、彼の逸話のひとつになるだろう。2007年に始まったフェデックスカップで、年間王者に輝いたアジア出身選手はいない。最高成績は2022年、韓国のイム・ソンジェによるマキロイに次ぐ2位タイでのフィニッシュだった。 松山は以前、「アジア人選手がまだフェデックスカップで優勝していないこともモチベーションになっている」と語っていた。「アジア人も優勝できると多くの人が信じてくれたら、とてもうれしい」。パッティングの好調が続けば、2週後に現実になるかもしれない。