年間入場者12万が5年で33万人に 愛知の水族館その秘策は?
週末や連休などは入場規制を行うことも
2014年には、泳ぐことができるネズミの仲間・カピバラの飼育展示も始めた。動きが遅いことから「癒やし系」として人気を集める。 今年3月中旬には、単年度入場者30万人突破を記念してもち投げを実施。集まった500人の来場者らにもち2000個、菓子10キロ分を無料でまき、一緒に祝った。これも来場者に喜んでもらうと考えた企画だった。 改革により1日平均で土日には2500人が訪れるようになった同館。今後の課題について小林さんは「施設改修」と思いを語る。 週末や連休などは入場規制を行うこともある。立ち見客であふれたアシカショーは「子どもが見られなかった」という苦情も出るようになった。現状、建物の耐震化は進めているが、大勢の来場客がゆったり楽しめるような規模拡大などの予定はない。「お客さんが混雑に疲れて残念そうに帰っていくのはつらいので、なんとかしたい」と話し、建物所有者である市の対応に、期待を込めた。 (斉藤理/MOTIVA)