モンベルが子ども用ライフジャケット「浮くっしょん」200個を寄贈
アウトドア用品大手のモンベル(大阪市)が、和歌山県串本町に子ども用のクッション型ライフジャケット「浮くっしょんKid's」200個を寄贈した。 【写真】画面内の辰野勇会長兼CEO(左)に感謝状を示す田嶋勝正町長=2024年11月8日、和歌山県串本町役場、菊地洋行撮影 浮くっしょんは、東日本大震災の津波被害を契機に考案されたライフジャケット。普段はいすのクッションなどに使える。耐久性と柔軟性を備え、高い浮力の素材が使われているほか、緊急用のホイッスルもついている。 今回寄贈されたのは、身長85~125センチ用100個と125~155センチ用100個。町文化センターや町立体育館、串本学童保育所など、南海トラフ大地震に伴う津波の浸水想定区域内にあって子どもたちの利用が多い施設に配備される。 モンベルは、自然豊かな環境でアウトドアを楽しめる地域をフレンドエリアとしてサポートしている。串本町も海や川で様々なアウトドア体験ができることから2007年に「フレンドタウン南紀串本」として登録された。 8日に町役場であった遠隔会議システムを利用した式では、モンベルの辰野勇会長兼CEOは「日ごろから海や川で遊ぶ時に着用する習慣をつけてほしい」。田嶋勝正町長は「身近な場所に備えて危機に対応できるようにしたい」と話した。(菊地洋行)
朝日新聞社