【オリックス】舜平大、復帰戦は5回無安打1失点 316日ぶり白星逃すも手応え
◆日本生命セ・パ交流戦 オリックス4―5ヤクルト(16日・京セラドーム大阪) 投球にも言葉にも、力強さが戻った。「もちろん、自分に期待しています」。5回を無安打1失点。316日ぶりの白星はスルリと逃げたが、オリックス・山下には手応えが残った。 昨季9勝。不振やコンディション不良に再調整を経て、4月19日のソフトバンク戦以来の先発だった。初回は先頭・西川への四球から二盗、暴投で無死三塁。丸山和の二ゴロで先取点を奪われた。「緊張したし、力み倒していた」と我に返り、続く長岡、村上を連続三振。相手4番への2球目には、自己最速タイとなる160キロも計測した。 「力みをすぐに体が感じて、自分の中で処理した。球速もあまり変わらず、いい時のイメージのまま投げ切れた」。9三振を奪い、練習中のフォークで7個。9回に逆転負けを喫したが、中嶋監督は「(山下は)投げられる状態になった」とうなずいた。21日から再開するリーグ戦へ、必要不可欠な21歳右腕。再出発の82球が、暗闇から抜ける道しるべになった。(長田 亨)
報知新聞社