「被災者に1日でも早くプライベートな空間を」トレーラーハウス“仮設住宅” 能登の被災地に20台提供へ
長野市の企業が仮設住宅として「トレーラーハウス」を石川・志賀町に提供します。現在も多くの人が避難生活を続けていて、「プライベートな空間でゆっくり休んでほしい」としています。
ずらりと並んだトレーラーハウス。 (記者リポート) 「トレーラーハウスの中は、しっかりとした広さをもった造りとなっています」 能登半島地震の被災地で仮設住宅として使われます。
長野市に本社を置く「カンバーランド・ジャパン」が石川県志賀町に提供します。 カンバーランド・ジャパン・星沢恵一さん: 「被災者の方は、1日でも早くプライベートな空間が欲しい。(トレーラーハウスは)すぐ持っていけるし、その日のうちに使えるようになる。ニーズとしては最高の仮設住宅になるのではないか」
元日の地震で最大震度7を観測した志賀町。住宅4200棟以上が被害を受け、広い範囲で断水が続いています。 いわゆる一次避難所に現在も約1000人が身を寄せています。
トレーラーハウスなどを製造している「カンバーランド・ジャパン」は2019年の台風19号災害でも仮設住宅として提供するなど被災地支援に取り組んできました。 能登半島地震でも避難所の衛生面への懸念が高まる中、トレーラーハウス型の「仮設トイレ」を珠洲市に送っています。
今回は志賀町からの依頼を受け、1LDKタイプのトレーラーハウスを提供することになりました。 浴室やトイレ、キッチンやエアコンが備え付けられ、プライベートな空間もしっかり確保されています。
他の業者とも協力して25日夜、まず10台が出発。26日中にも設置を終える予定です。 カンバーランド・ジャパン・星沢恵一さん: 「一家族は十分暮らせるスペースあるので、問題ない。ゆっくりできる、ゆっくり寝られる、ゆっくり暖を取れる。そんな使い方をしていただければ、被災者の方も少しは心落ち着くのでは」
来週さらに10台を送る予定で、今後も他の自治体も含めニーズに合わせて提供することにしています。
長野放送