山崎隆之八段、独自性発揮も敗北「次回は棋聖を困らせる」 元乃木坂伊藤かりんも感激応援 棋聖戦第1局/将棋
将棋のヒューリック杯第95期棋聖戦五番勝負(主催・産経新聞社など、特別協賛・ヒューリック)が6日、千葉県木更津市の龍宮城スパホテル三日月で指され、15年ぶり2度目のタイトル戦挑戦となった山崎隆之八段(43)は藤井聡太棋聖(21)に敗れ、17日の第2局でのリベンジを約束。山崎八段と親交のある元乃木坂46のタレントでアマ初段の伊藤かりん(31)が控室を訪問した。 最終盤では逆転劇に向け、頰を膨らませながら打開策を探るも投了した山崎八段。終局後は「後手後手になってペースを握られたまま押し切られた」と肩を落とした。 今年度は第1局前まで7連勝と好調で、前日5日には「うっかりミスも多いが、それで相手が(混乱して)慎重になって勝ちにつながっている」と謙遜しながら分析。この日は持ち前の独創性を発揮し、前例の少ない戦型で対抗した。 勝負どころとなった攻めの65手目▲2四飛は「すごいすっぽ抜けてしまった。うっかりがあって」と説明。「藤井棋聖なので踏み込まないと勝てないと思って…もう少し辛抱してカウンターを狙うべきだった」と持ち味の〝うっかり〟を味方にできなかった。 一方で「普段と違う空間(タイトル戦)で勝負できることは幸せなこと」と感謝。17日に新潟市で指される第2局は「厳しい戦いだが、のびのび指して、何とか藤井棋聖を困らせたい」とリベンジを約束した。 この日は元乃木坂46のアマ初段、伊藤かりんが控室を訪問。日本将棋連盟の将棋親善大使を務めており、過去にNHKEテレ「将棋フォーカス」で山崎八段と共演した縁で訪れた。飛び入りで大盤解説会に登壇し、「山崎先生がタイトル戦に出ている姿をみてうれしい」と雄姿に感激していた。(山内倫貴)