障害者と園児が交流 ボッチャで盛り上がる(虹の家、東京)
シャボン玉が風に揺れ、リズミカルな音楽が流れる中、障害者と保育園児が一緒にボッチャなどを楽しむ交流会が開かれた。都内にある障害者の通所施設「江戸川区立虹の家」(指定管理者=社会福祉法人章佑会)が9月24日、近隣にある「鹿骨おひさま保育園」(社会福祉法人えどがわ)の年長児23人を招いた。 交流会は園児に障害のことを知ってもらうのが目的で、一昨年に続いて2回目。今回は互いの距離感が近くなるよう、フライングディスク、輪投げのほか、一緒にプレイできるボッチャも行った。普段から障害者はレクリエーションで取り組んでいるので慣れているが、園児は初めての体験。それでもジャックボール(目標球)をしっかり狙ってボールを投げた。見事、ジャックボールに当てた園児はガッツポーズ。虹の家チームに勝つと、声を上げて喜んだ。体験後、園児は「ボールが重かった。楽しかった」と笑顔で話した。 交流会の最後に、障害者がこの日のために手作りした紙製のメダルが渡され、園児はまた大喜び。 虹の家の山田康太所長は「園児の記憶に残り、障害の理解や、将来福祉の仕事に就くきっかけになれば」と話す。イベントを通じて地域と親睦を図り、施設職員のモチベーションアップやチームワークづくりの機会にもなっているという。