【マイナ保険証】青森県内でも移行に不安の声消えず 移行するには?しないとどうなる?「やってみれば簡単でした」「併用は必須」
RAB青森放送
今日から始まった「マイナ保険証」を基本とする仕組みについてです。 医療現場や県民からはトラブルなどへの不安があるという声が聞かれました。 マイナンバーカードを使った「マイナ保険証」の運用開始で、これまでの健康保険証は最長1年間の猶予期間を経て原則使えなくなります。 厚生労働省によりますと病院や薬などのデータが一括化され、救急時でもスムーズに医療を受けられるメリットがあるということですが…。 移行初日の今日、読み取り用のカードリーダーを導入してから2年ほどというこちらの病院では。 ★青森放送 木下玲斗記者 「マイナ保険証での受診を基本とする仕組みに移行されましたが、こちらの病院ではマイナ保険証の利用率はまだまだ低いということです」 ★駒井胃腸科内科 駒井一雄院長 「(利用率は)だいたい10%程度ですかね10人に1人ぐらい」 そうした中、「マイナ保険証」を利用した人は…。 ★マイナ保険証を初めて利用 「(使い方が)少し分からなくて他の人が教えてくれて支えてもらって出来た」 「最初はどうなるかなと思っていましたが、やってみれば簡単でしたね ただ慣れていないので大変でした」 病院側は患者が「マイナ保険証」を使い慣れていないため受付に人員が割かれるなど、現時点ではメリットを感じられないと言います。 機械トラブルもあるということです。 ★駒井胃腸科内科 駒井一雄院長 「まず顔が認識できない人がいました」 「あとは漢字常用(当用)漢字以外の漢字は認識していないようです、なのでその漢字は黒丸で表示されてしまう」 災害やシステムエラーの対応策も急務です。 ★駒井胃腸科内科 駒井一雄院長 「(機械が)壊れたからといって受付できませんと言うわけにはいかないので、今までの健康保険証と併用するのは必須」 「トラブルはでますので必ず従来の健康保険証は持参した方がいいと思います」
窓口では「駆け込み」も
マイナ保険証に移行するためにはマイナンバーカードに保険証をひも付けする必要があります。 マイナンバーカードを持っていれば役所の窓口や、セブン銀行のATM、オンライン上の「マイナポータル」で行うことができます。 ★菅原厚キャスター 「保険証を取り扱う市役所の窓口には相談や確認のため、いつもより多くの市民のみなさんがいらっしゃっています」 今日、青森市役所の窓口では午後5時までに50人がマイナ保険証に移行しました。 ★手続きした市民は 「やっておけばいいと思った」 「マイナンバーカードを受け取ったついでに保険証も紐付けしました」 「便利になればいいです」 前提となるマイナンバーカードの申請も駆け込む人が相次ぎました。 ★マイナンバーカードを新規申請 「これで病院とかいろいろな手続きが楽になるのならいいのかなと思います」 10月のマイナンバーカードの新規申請件数は1280件。4月の320件と比べると4倍に増えています。 ただ、マイナンバーカードを持っていない人やマイナ保険証としての登録をしていない人は、これまでの保険証の有効期限が切れる前に届く「資格確認書」を保険証代わりに使えます。 ★マイナ保険証に未移行 「まだ持っていない」 「病院の薬とかもらっていればまた別なんだろうけど、いまのところそういうのはないので」 「紐付けのミスとかがちょうど手続きに行こうと思っていたときにあったので、とりあえずしばらくはいいかなと」 ★青森市国保医療年金課 佐々木潤一課長 「マイナ保険証の方も通常の保険証の方もこれまで通り安心して医療機関を受診していただければと思っております」 来年の春以降には一部のスマートフォンにマイナ保険証の機能が搭載されて、マイナンバーカードを持たなくても医療機関が受診できるようになる予定です。 政府は「メリットを伝えるとともに、未利用者も確実に保険診療が受けられるよう対応する」としています。