標本木には“影武者”が! 開花の時期に変化? まもなく花見の季節 公園では「ブルーじゃないシート」の貸し出しも 福岡
一方、目前に迫るお花見シーズンに向け、一足先に客を迎える準備が進んでいます。 園内に180本のソメイヨシノが植えられている、福岡市南区の花畑園芸公園を訪ねました。 ■吉村フィールドキャスター 「スタッフの方たちがシートを広げています。」 スタッフが拭き掃除をしていたのは、お花見に欠かせないレジャーシートです。8年前から、花見の時期に合わせて無料で貸し出しています。 こだわりはシートの「色」です。 「ブルーじゃないシート」と名づけられたシートは、桜の色に合うように銀色やござタイプのものが用意されています。 ■花畑園芸公園・池尻豊樹 所長 「(ブルのーシートと)全然違う。場所によって色(を変えるの)は大事。」 客の反応も上々だということです。 園内のソメイヨシノは、ようやく1・2輪が咲き始め、開花を心待ちにしています。 ■池尻 所長 「花をゆっくり見て、リラックスしてもらい、癒やしの空間として花見をしてもらえたら。」 23日以降、天気が崩れる予報の福岡で、桜の開花発表がいつにになるのか、みんなが心待ちにしています。
気象庁のデータをもとに、1953年から2023年までの福岡県の桜の開花日をまとめたグラフです。縦軸は上から3月中旬、3月下旬、4月上旬となっています。 年によってばらつきはありますが、3月中旬から4月上旬に開花しています。 さらに詳しく見てみます。1980年代までは、4月に入ってからの開花が数年に一度はありましたが、1990年代に入ると4月の開花は一度もなく、すべて3月中に開花しています。 グラフは、開花の時期が右肩上がりになっています。上に向かうほど時期が早くなるので、桜の開花が早まっているということになります。
日本樹木医会の小林理事によりますと「桜の開花は実際に早くなっていて、その要因として温暖化があげられる」ということです。 また、桜が咲くためには、暖かくなる前に気温がぐっと下がる時期も重要だということで、その寒くなる時期が「10℃以下にならなくなると、花が咲かない木が出てくるかもしれない」とも話していました。 温暖化によって開花の時期が早くなるだけではなく、桜の咲き具合にも影響が出てくるようです。