1400人が避難対象、首里の不発弾処理 バスは9路線で迂回運行 那覇市長が協力呼びかけ 沖縄
知念覚那覇市長は28日に定例記者会見を開き、市首里山川町3丁目で発見された米国製250キロ爆弾1発の処理を9月29日に現地で実施すると発表した。半径約283メートル内の一般470世帯、約1400人の避難と付近道路の交通規制、路線バスの迂回(うかい)が生じるため、知念市長は理解と協力を求めた。 【地図あり】首里で「1400人避難」の不発弾処理
9月29日は午前8時50分から住民避難を開始し、同9時50分から交通を規制する。処理は午前10時~午後2時の予定。当日は市職員114人を動員し、個別訪問で避難を呼び掛けるほか、要支援者は避難所まで送迎する。避難場所は、首里高校と沖縄工業高校、松島中学校の体育館。交通規制は、県道29号の松川―山川交差点間、県道50号の首里観音堂―首里城前間を含む周辺道路で実施される。路線バスは平常時に山川町付近を通る7番、8番、9番、13番、14番、25番、97番、125番、346番が、午前9時50分~午後2時に迂回路を運行する予定。 不発弾は昨年12月、住宅街の狭い道路から発見されたため、作業スペースが確保できず処理方法の選定に約9カ月かかったという。今回は、初めて地下に処理壕(ごう)を構築し、陸上自衛隊が処理を実施する。 知念市長は、今回の処理作業も「慎重に進めていきたい」と語った。 (嘉陽拓也)
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