11日と14日に日本海側で大雪のおそれ…雪雲の発達しやすいライン “JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)” 発生へ【雪と雨のシミュレーション】
今週は冬型の気圧配置が強弱を繰り返しながら続く見込みです。冬型が強まるタイミングは2回あり、日本海に雪雲の発達しやすいライン(収束帯)ができる見込みです。この収束帯のことをJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)といい、日本海側に大雪をもたらすため動向に注意が必要です。 【写真を見る】11日と14日に日本海側で大雪のおそれ…雪雲の発達しやすいライン “JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)” 発生へ【雪と雨のシミュレーション】 日本気象協会 tenki.jpによりますと、今週は冬型の気圧配置が、強弱を繰り返しながら続く見込みです。 11日(水)から12日(木)にかけては、等圧線が縦じまの冬型の気圧配置が強まりますが、13日(金)はいったん冬型が弱まり、前線を伴った低気圧が日本付近を通過するでしょう。 低気圧が太平洋に抜けると、14日(土)から15日(日)にかけて、日本付近は等圧線の間隔が狭くなり、再び冬型が強まる見込みです。 11日(水)は、冬型の気圧配置が強まると、日本海にJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる雪雲の発達しやすいラインが発生する見込みです。JPCZの先は、はじめ北陸付近にかかり、12日(木)にかけて山陰まで南下するでしょう。大雪となるおそれがあるため、本州の日本海側の地域では、JPCZの動向に注意が必要です。 冬型の気圧配置が強まると、シベリア大陸から冷たい風が日本海に流れ込みます。 この冷たい風は、朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分されますが、その風下である日本海で再び合流し、収束帯(雪雲が発達しやすいライン)が形成され、雪雲が発達しやすくなります。 この収束帯のことを「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と言います。こうしたJPCZの影響を受けるのは、主に東北南部や北陸、山陰などです。JPCZによって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むため、大雪となることが多々あります。 なお、13日(金)夜から14日(土)にかけてもJPCZが発生し、さらに発達した雪雲が流れ込む見込みです。