【オードリーANN東京ドーム】最高にトゥースな3時間半 15周年を迎えた「ラジオモンスター」はまだまだ進化する
■“星と若”が見せた奇跡 若林「みなさん最高のトゥースですよ」
若林がDJプレイを行うパートでは、番組内の名言を「ビタースウィートサンバ」に乗せて紹介する一幕が。2曲を終えて、「Orange」のDJプレイに入るかと思われたところで星野源がセンターステージにサプライズ登場を果たし「久しぶりだな、東京ドーム」とつぶやくと、会場の観客から驚きと大きな歓声が上がった。花道中央で近づいていった2人は「Orange」を披露した。 会場の興奮も冷めやらぬ中、2人でのトークが実現。若林が「『Orange』できてうれしかったな。思い出しますよね。いろいろ。きょうは歌っていただいて、トークもしていただいて、ありがとうございます!」と終わりのムードを出すと、星野が「せっかく来たんで、もう1曲やりません(笑)?」と提案。星野が「この2人といえば、もう1曲あるんですよね?みなさん、立ちませんか?」と切り出すと、センターステージで「Pop Virus」のコラボを行った。MC.wakaのラップパートは、東京ドームバージョンにアレンジされており、スマートフォンの明かりが灯りだす、唯一無二の「LIGHTHOUSE」による空間が広がった。 感動の余韻が残る中、いつもどおりに「死んでもやめんじゃねーぞ」のコーナーに。そのまま、エンディングトークになり、ラジオブースを模したトロッコでドームを回っていった。最後は、再び2人が登場し、圧巻の30分超にわたる漫才で大団円。若林から「どうでしたか、春日さん」と向けられた春日は「ほんとにね、ありがとね。ハハハ(笑)。ネタじゃないけどさ、ホントにありがとねっていう。演者のみなさんもそうだけどさ。来てくれて、ありがとねっていう」と感慨深げに口にした。 若林が「配信、ライブビューイング、会場、みなさん最高のトゥースですよ。ありがたかったね。こうやって集まって、みなさんのおかげで舞台を作ってくれましたから。ちょっと言葉が見つからないくらい、そういう気持ちであふれていますよ。そうですね、何年後になるかわからないですけど、お互いトゥースだったら、またやろうよ」と呼びかけると、春日も「これはトゥースな話よ」と応じた。若林が「我々はいつも土曜深夜1時にしゃべり続けていくので、気が向いたらまた聞いてください。トゥースとしかいいようがない」と締めくくった。 同じスクールで親交を深めてコンビとなった2人が『M-1グランプリ』で「ズレ漫才」を披露して革命を起こし、『ANN』に飛び込んでから15年。思わずソレダメと言いたくなるようなしくじりがあっても、ラジオで真正面から向き合ってきた。日向坂46のメンバーに呼びかけた「東京ドームで会いましょう」の言葉が現実となったこの日、ベスコンな2人が最高のロケーションで行われた激レアイベントを大成功に導いた。100のカメラがあっても足りないくらい、あちこちから、その勇姿を「こっち側」のリトルトゥースたちが見守った。先の展開を知らないハラハラ感はまるで、今年のNFLスーパーボウルのよう。「ぜひらー」歓喜の松本明子のなんともいえない表情は、今思い出しても笑ってしまう。3回半あまり回転した、春日と若林の最高にトゥースな3600秒は、多くの人たちの希望となった。土曜の夜になれば、まだまだ進化を続ける「ラジオモンスター」に会える。 『ANN』史上初となる東京ドームでの番組イベントで、ラジオ界にとっても前代未聞の挑戦。東京ドームのほか、47都道府県の200ヶ所の映画館、LINE CUBE SHIBUYAの201会場でのライブビューイング、オンライン生配信も実施された。