米軍、フィリピンで港整備支援 台湾有事想定、避難計画も
【バスコ共同】台湾に近いフィリピン最北のバタネス州のカイコ知事は9日、州都バスコがあるバタン島で米軍の支援による港湾整備計画が進んでいると明らかにした。バスコで共同通信などの取材に答えた。台湾有事を想定し、台湾で働くフィリピン人を同州に避難させる計画を立てているとも説明した。 フィリピンは同州で軍事力を強化しているが、中国は反発し台湾問題に「内政干渉」をしないよう要求している。 同島には西側に港があるが、悪天時に接岸が困難になることがある。カイコ氏は「米軍当局者が港の計画のため4月29日か30日に訪れる」と指摘。台湾問題については「私たちの懸念だが国に任せている」と語った。