4日間合計24時間を走破し、スーパーGTセパンテスト終了。ベストタイムは23年型トムスの37号車GRスープラがマーク。最高速はインパルZが更新
セパン・インターナショナル・サーキットで行なわれたスーパーGTウインターテストは、1月27日に最終日となる4日目を終えた。 【タイム結果】最終日は午前37号車TOM'S、午後12号車TEAM IMPULがそれぞれ最速。4日間の日程終了|スーパーGTセパンテスト:4日目 午前のセッションでは、2023年仕様のTOM’S37号車GR Supraが4日間のベストとなるタイムをマーク。また前日CIVIC TYPE R-GTがマークした最高速を、TEAM IMPULの12号車Zが更新した。また全8台中6台が1分49秒台をマークするなど、タイムは伯仲した。 午後はほとんどの車両がロングランテストを実施。4日間で赤旗が掲出されセッションが中断したのは、2日目のスコールだけ。大きなトラブルやアクシデントもなく、各チームとも順調にテストをこなして終了となった。 気温25℃、やや強い東風が吹く中、テスト最終日がスタート。このセッション中盤にTOM'Sの37号車GRスープラをドライブする坪井翔が、1分49秒227と4日間通して最速となるタイムをマーク。熟成された車両で入念に夏用タイヤのテストを続けていた37号車だが、狙って出した一発に坪井本人も満足そうだった。 午前中2番手のタイムを記録したのは、このテストで初日から好調な走りを披露してきたTEAM IMPULの12号車Z。最高速の面でも、前日TEAM KUNIMITSUの100号車シビックがマークした271.4km/hを更新する274.8km/h記録した。 なお6番手タイムのKONDO RACING24号車Zまでが1分49秒台に入れるなど、タイムは拮抗。今後は舞台を日本国内に移し、開発テストが続けられていく。 午後は100号車シビックが何度もピットインを繰り返してセッティングを確認していた以外は、各車ともロングランテストを実施。100号車シビックは、昨年10月にSUGOでクラッシュを喫しリハビリ中だった山本尚貴が4か月ぶりにレーシングカーをドライブした。 テスト前半を終えた時点で山本は、「自分が想定していた中では問題ないです。自分のリクエストで早めに復帰してしまいましたが、筋肉が落ちていることが分かりました。ただ(レーシングカーに)乗らないとつかない筋肉もありますし、これから毎週のようにテストをこなしていけば開幕には間に合うと思いますし、テストに来て良かったです」と笑顔を見せた。 なおHRC(ホンダ・レーシング)の佐伯昌浩ラージプロジェクトリーダーは今回のテストについて、「64号車(NAKAJIMA RACING)と100号車のシェイクダウンが目的です。NSXとはボディが違うことでセットアップが変わるので、いろいろなことを試しています」と語り、次のように続けた。 「シビックのGTデビュー年なので、タイトルを狙いたいです。ただ他の2メーカーの車両は熟成されているので、厳しい戦いにはなると思いますが頑張ります」 なお64号車シビックのドライバーとして今季GT500デビューを飾つ大草りきについては「初日から好タイムも出ていますし、心配はしていません」と評価した。 今後行なわれる国内テストでは、開発車両の99号車も含め、現在製作中の他チームの車両も加わり、マシン開発も進むことだろう。
皆越 和也
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